高麗橋にある「菊寿堂義信」は、17代続く老舗和菓子店。
すぐ売り切れてしまう・・という生菓子各種も気になりつつ。
今回購入したのは、写真の「高麗餅」。
上から・・粒あん、白あん、抹茶あん、こしあん、胡麻。
この五つの餅が箱の中に整然と並ぶ様。
何とも言えず、良い風情です。
縦長の真っ白な箱に入っています。
開けると・・。
こんな感じ。
薄紙からほんの少し透けて見えているのも良い・・。
今日中にお召し上がりください。
崩れてしまうので、このままお持ち帰りください、とおかみさん。
ケーキや生菓子を綺麗に持ち帰るのが苦手な私。
緊張しつつ、そっとそっと・・と心の中で繰り返しながら、帰宅。
あー、どうにかセーフ。
お皿にのっけました。
手でぎゅっとにぎって作るという、高麗餅。
指のあとが波状についています。
伊勢名物「赤福」についている指の模様は・・。
五十鈴川の流れを表しているそう。
では、この高麗餅は一体何を模っているんだろう。
山のようでもあり、何か生き物のようでもあり。
では、いただきます。
まず驚いたのが、あんの柔らかさ。柔らかいというより・・。
はらり・さらり、としています。上品なはかなさ。
口に入れたらすぐほどけ、さらさらと溶けていく感覚。
中の求肥の甘みもいいな。おいしい。
特に気に入ったのは、抹茶あん。
色の明るさ、華やかさ同様、抹茶の香りが濃く、きりっとした味。
フレッシュで、凛とした風情なんです。
それぞれがそれぞれに。
個性を持ちつつ、調和している。リズムがある。
きっときっと、リズミカルに作られているはず。
形を見て、そう思いました。
指あとも鮮やかな「高麗餅」。
品の良さを目で舌で味わえる逸品です。
ありがとうございます。
前から気になっていた高麗餅。やっとこさで食べることが出来ました。あんの口どけの良さ、求肥の甘さ、形、色、全てが本当に魅力的。当日中に食べること、地方発送もしていない、土日祝休み、と入手するには中々ハードルが高い和菓子なのですが、機会があったらばぜひ・・。。
~ある日のつぶやき~
必要があって大きな病院へ行くことになった。おたおたするな、と自分に言い聞かせるも、やっぱり普段とは気持ちが違う。行ったことのない場所なので地図でよく確認し、初めて乗る電車を乗り継いで・・到着。うわーでかい!広い!!事前に案内を貰っていたけど、いざ着いてみるとさっぱり分からない。だけどよくしたもので、案内係の人が幾人もおられたため、たずねながら受付をすませ、この日行くことになっていた科へ向かう。まず思ったのが、患者さんだけで来ている人が少ないということ。高齢の方に付き添いの方がおられるのかと思っていたが、そうじゃない。私と同じくらいかそれより若い人、40、50、60代らしき人も多い。皆さん誰かが付き添っておられるのだ。平日のこの時間にこの年齢の方が付き添っているということは、全員が自営の方ばかりではないはずだから、お勤めの人ならお休みしないといけないはず。そういえば、今回の病院に行くことを話したら「今忙しくて休みがとれそうにない(付き添えない)・・」と夫が言うので驚いて、そんな、いいよいいよ。一人で行くしー。と話した私。でもこの光景を見て思ったのが、何が出来なくてもこういう時そばに誰かがいてくれることの大きさ、というか、心強さって確実にあるなということ。当たり前だけど、今さらだけど、ほんとそう思った。もちろん、身内でなくとも、結婚してなくても、身内のように親しくしている人、友人、という間柄だっていい。自分にとってちょっとしんどい事ならば、そばにいる大切な誰かに付き添って貰っていいのだ。自分以外の人にとって私自身のことなんてしょーもないことというか、一人で出来ることに付き添いなんて、誰かを煩わせるのは気が引ける・・というような考え方で生きてきたけど、相手の都合が許すなら甘えて良いのかなぁと思った。夫に同じような事があって、いらん!と言われても、それが本心でも強がりでも、行ける時は付き添おう。と改めて思いながら、長い待ち時間&もろもろあって、終了~。病院へ行くって結構なひと仕事。時間もエネルギーも使うなぁ。だけどこれも元気ですごすため。色々感じ、考える良い機会になった。。