真夜中のパン屋さん

ありがとうな毎日 seeding of the happiness あれはもう1年半かそれ以上前のこと。夜に思い立って、夫と車で出かけました。目指す場所は祐天寺駅近くのお店。コインパーキングに車をとめて、歩いて向かった先は「キクヤベーカリー」さん。夜中の0時~1時台くらい(その日による)にオープンするパン屋さんです。お店の前に着いた時刻は午前0時20分。辺りは真っ暗です。すでに10数名並んでいる列の最後尾についてから30分経過した頃、店主のおじいちゃんがお店のシャッターを開けて・・・いよいよオープン。店内のパンは、一つ一つがラップに包まれていて、触るとほのかに温かいです。トレーとトングも置いてありますが、お店に入る人数には全然足りないので、みんな手でトレーにのせていきます。お目当てのクリームパンは・・・ありました!良かった~。写真左奥のグローブ型のがそうです。人気商品なので、自分の番になった時あればいいなと思っていたので、とても嬉しかったです。それからメロンパン、カレーパン、イギリスパン(食パン)、三色サンドを購入しました。朝に食べようと言っていたのに、帰宅後すぐに二人で頂きました。どれもパンの生地がふんわりしっとりしています。クリームパンのクリームは白身も入っているのかな?白いクリームで、本当に優しく懐かしい味。おいしい!

キクヤベーカリーさんでは、80歳を超えたおじいちゃんが一人でパンを作り、お店を開けるのも、レジでの会計もなさっていて、レジ奥ではおばあちゃんがサンドイッチに具を詰めておられるのが見えました。おじいちゃんの、嬉しそうで優しい笑顔、一生懸命レジ打ちをされている姿、パンの味、全てにお人柄が表れていて、食べる前からしみじみと温かい気持ちになります。手作りした食べ物には作り手の心がこもり、作り手の人柄が表れる、食べた時にそれが分かる・・・このパンを頂けて本当に幸せだな~と思いました。

ありがとうございます。

この訪問から数ヵ月後、キクヤベーカリーさんが休業されているという事を

風のうわさで知りました。再開されたというのはまだきいていません。