ぷっくり、ふくらんでいます。
これ、お餅じゃなくて、京都土産としても有名な・・。
あれなんです。
井筒八ッ橋本舗 祇園本店。
先月の月末。ほんとぎりぎりの年末。
夫と二人で京都に出かけ、こちらでお土産を購入した後・・。
併設された井筒茶店でそばを食べました。
といってもそれは1階。
2階も同じ井筒茶店だとは知りませんでした。
甘味が頂けるとのことなので、夫と二人、行ってみることに。
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昼ごはんの時間でもなく、おやつには少し早い時間。
店内は・・私たちだけ。ものすごく贅沢な気持ち。
窓際のテーブルを選んで座り、メニューを開きました。
と・・!!!なにこれ。すごく面白い。
選んだのは、「やきやき」。
生八ッ橋を炭火で焼きながら食べる、というもの。
自分で好きなように1枚ずつ焼く・・という作業が、もう!
想像するだけでわくわくする。
夫は「小倉大納言善哉」。
ぜんざいの中に、大粒の栗と焼いた餅がそれぞれ二個ずつ。
こちらもおいしそう。
注文してしばらくしたら・・。
「おまたせしましたー」の声と共に登場しました。
「やきやきを召し上がるのは初めてですか?」と訊かれたので。
はい、と答えると、食べ方を教えてくれるお店の方。
驚いたのが、この生八ッ橋はおかわり自由だということ。
なになにー!太っ腹だなぁ。
おかわり決定ねー、と夫と話しました。
おおー、赤々とした炭が入っています。
この「なま八ッ橋」を焼くんですね。
奥のは、季節の三種の餡。
つぶあん、こしあんと、この時期ならではなんでしょうか。
いもあん、です。
ではでは、いざ!!
柔らかい八ッ橋をあみにのっけると。
ふく、ふく、と表面が波打つように動きます。
そろそろいいかなーとひっくり返し・・。
いい焦げ目。
あ、少しふくらんできた。
ん?
おぉ~、かなりふっくりしてきました。
焦げすぎないうちに、と箸でつまんで、ぱくり。
うわっ、あつい!!めちゃめちゃ熱いです。
だけどねー、これはおいしい。
添えてある餡がなくても、いける。・・というか。
餡がもう少し液状だと、焼いた八つ橋と馴染みが良いかも。
と思いました。
硬いおせんべみたいな八ッ橋、生の柔らかい八ッ橋。
この二つとも違う、独特の食感。
かりふわっとした感じですね。うんうん、いい!
さぁ、どんどん焼いていこう~。
次から次へと、あみにのっけていきます。
この、自分で一枚ずつ焼く、という行為。これが楽しくて。
嬉しくてやめられない、というエンドレス感が漂います。
ほどよきところで・・。
お店の方がおかわりの生八ッ橋を持ってきてくださいました。
何もこちらからは言ってないのに・・さすがです。
合間に夫のせんざいを少し貰うのも忘れていない私。
これ、すごく小豆の粒が大きい。そしてなんておいしいんだろう。
ひっさしぶりに、すごくおいしいぜんざいを食べたなぁと思いました。
この美味なるぜんざいをほぼ食べ終えた夫にも・・。
やきやきをおすそ分け。おいしいねぇ、と舌つづみを打っていました。
この自分で焼くという作業、のせて待つ時間、変化を見守るひととき。
全てが「味」になってます。おかわり自由ってのも、すばらしい。
楽しい&おいしい!
生八ッ橋を炭火で頂く「やきやき」。
機会があったらぜひ。
満腹のおなかと、大満足の心。
言う事ないくらい満たされた気分で席を立ちました。
夫の食べたぜんざい、持ち帰り用もあったのでこれを購入。
ほくほくしながら、帰路につきます。
あぁ楽しかった、と、おいしかった、が。
両立する時間ってほんと幸せ。
また来ようっと。
ありがとうございます。
多忙のため、年末年始の休みも直前までどうなるか分からなかった夫。もしかしたら三が日しか休めないかも、と言っていたので、年末に休めたのは貴重でした。京都でほんの少し散策しただけだったこの日、こんなに楽しく寛いだ時間を過ごせたのは、慌ただしい生活の良い句点になってほんと良かったなぁと思いました。。
~ある日のつぶやき~
京都のとあるお店にて。すぐ近くのテーブルに座っていた老婦人が「つやけしの話で申し訳ないけど・・」と話しておられるのが聞こえた。つやけし=艶消し、だ。虫を会話に出す際、こう前置きして話す・・ちょっとした気遣いがその言葉に表れている気がした。話題や使う言葉にも細やかな配慮というか、神経を行き届かせるのって大事だなぁと改めて思った。。