ふたつでちょうど手のひらサイズ。
小さくて可愛い「ミニ かもめの玉子」。
岩手県大船渡市にある「さいとう製菓」のお菓子。
夫が会社の方から貰ったお土産です。
帰って出すの忘れてた、と夫。
カバンに丸一日以上入っていた「かもめの玉子」・・可哀想に。
ちょっとひびいってましたが、味は変わらないから気にしない。
中は黄身あん。
それを包んだカステラ生地。
外側はホワイトチョコでコーティングされています。
しっとり・・どこまでもしっとりした黄身あんとカステラ生地の相性。
抜群です。大きさもちょうどいい。おいしいです。
東北の銘菓として広く知られる「かもめの玉子」。
製造・販売している会社「さいとう製菓」のHPを拝見すると・・。
戦前に齊藤政治、キヌエ夫妻が開いた「齊藤餅屋」。
このお店が「さいとう製菓」の原点なんですね。
戦後、餅菓子のほか和菓子を手がけるようになった頃のこと。
二人の息子である齊藤俊雄氏が、老舗に太刀打ちできるような
店独自の特色ある菓子・・観光みやげとしてのお菓子を・・、と
考えついたのが、今の「かもめの玉子」のもとになる「鴎の玉子」
だったとか。
その後、売り切れが続くほどの人気を得たものの、「鴎の玉子」の
製造休止(経営基盤の脆弱さから店が窮状状態に陥ったため)を
余儀なくされたり、チリ地震の津波でほぼ全壊の被害を受けるなど
苦難にあいながら、再び「鴎の玉子」を作ることに。
今度はより「たまご」の形に近づけようと試行錯誤し、ようやく
完成したのが現在の「かもめの玉子」なのだそう。
こうして商品の背景を知ると、お菓子ひとつひとつに思い入れを
感じ、いとおしい気持ちになります。ご馳走さまでした。
ありがとうございます。
かもめの玉子、このお菓子ひとつ取っても様々な背景と会社の皆さんの努力があり、そして過去にチリ地震津波の被害を受けたという歴史もある・・このことが強く胸にひびきました。さいとう製菓 さんは今回の大地震の後、4月下旬に工場の営業を再開されたようです(大船渡観光物産協会公式ブログの記事より)。未曾有の災害・苦難の中から立ち上がる力強さ、その一片をこの可憐でおいしいお菓子から感じとれた気がします。。
~ある日のつぶやき~
がんばって、という言葉。最近は軽々しく言えない言葉だという認識が広がっている。特に、うつの人には禁句だとも。だけど、がんばってという気持ち・応援したいという気持ちは確かに存在するし、尊いものだと思う。気持ちを言葉にして表す、出すことはもちろん大事。でもそれを出せないなら思うだけでも、その”気持ち”は発生し、相手に届くはず(相手に自覚はなくとも)。行動はあらゆる想像にまさる直接的な意味をもつ。でも行動できないなら、良い思いを抱き、願い、祈ろうと思う。。