ブリジストン美術館 で開催されている「うみのいろ うみのかたちーモネ、シスレー、青木繁、藤島武二など」に行って来ました。各国いろんな画家たちが描いた海ってどんなのだろう・・とわくわくしながら入りました。今回の展示は「かたち」「いろ」「モティーフ」「イメージ」の4つの章で構成されています。見るまでは何も考えてなかったのですが、見ていくうちになるほどな~と思いました。海を写実的にあらわしている絵だけでなく、抽象的に表しているものもあるので、この構成によって見る側も絵をとらえやすく、良い導入になっていると思ったからです。とはいえ、全てがざざっと配置してある(ようにみえる)展示でもまた面白いかも・・と思ったりしながら、肝心の絵を見ていきました。各それぞれの章に魅力を感じたのですが、私が今回一番心に残ったのは「いろ」と「イメージ」の絵です。特に「いろ」にあったモネの「黄昏、ヴェネツィア」。海というと青をイメージしていたのですが、その青がほとんど使われていなくて、太陽の光~オレンジや黄色~で表されています。同じ色の空と海。その境目は筆のタッチで描き分けられています。見ていると暮れていく黄昏どきの時間まで感じる気がしました。海辺に座って(下戸の私も)ワインを飲み、ぼんやりと海を見ているような・・。そんな感情の広がりを与えてくれる絵でした。自分の頭の中や心で、いろんな海を感じることができて楽しかったです。
ありがとうございます。
「うみのいろ うみのかたち」は7月11日(土)~10月25日(日)まで開催
されています。このテーマ展示もいいですが、常設展の方も見ごたえ十分。
これで入場料¥800というのは嬉しいです。