小さな世界、メアリー・ブレア展

ありがとうな毎日 seeding of the happiness 東京ディズニーランドに一度しか行った事のない私が、一番好きで心に残っているアトラクション。それはイッツ・ア・スモールワールドです。絶叫系マシーンや真っ暗な空間が大の苦手なので、こことパーク内散策だけで十分嬉しく、楽しかったです。今回、東京都現代美術館で開催中の「メアリー・ブレア展 」に行こうと思ったのは、偶然見た「レモネード・ガール」の絵が可愛かったから。理由はそれだけでした。ウォルト・ディズニーと一緒に仕事をしていた人という予備知識しかなかったので、会場に入って説明板の経歴を読んでびっくり!彼女が、あのイッツ・ア・スモールワールドをデザインした人だと知ったからです。いっぺんに期待値マックスになり、じっくりと見ていきました。ディズニー社でカラースタイリストとして残した作品や、コンセプトアートの数々・・大きな世界を一枚の絵に集約して表してあり、素晴らしいです。そんな中、私が今回一番心に残ったのは彼女の描くこどもたちや、こどもたちに向けた絵本などの作品です。バレーを踊り、こうのとりに運ばれる赤ちゃんたち。絵の中にいるその存在は、抱きしめたいくらいに愛らしく、愛らしさの余り胸がぎゅっと痛くなるほど。初期の作品であるペネロペという幼い女の子の絵もとても良い!メアリー・ブレアの絵を通して思ったのは、世界の全てのものに命や愛が宿っているということです。それがよく表れているのは、物や季節、気温等が擬人化されている部分。秋という季節は枯葉を身にまとった女性の姿で、冬は鼻からつららをたらせたおじいさんです。高層ビルに取り囲まれる小さな家も擬人化されていて、古びていく家の悲しさが胸に直接響きます。擬人化で表す世界に共感した時、あ~童心って返るんじゃなくて、大人になったみんなの心にいつもあるものなのかもしれない・・と思いました。後に彼女がフリーとなってから残した広告の絵もどこかサヴィニャックに通じるものを感じて、とても好きなテイストです。素直で愛らしく無垢なものはいつでも人を癒してくれ、パワーを与えてくれます。来て良かった。とても素敵な「小さな世界」に感謝!

ありがとうございます。

メアリー・ブレア展は7月18日(土)~10月4日(日)まで開催されています。

館内は撮影禁止ですが、このメアリー・ブレア展の一番最後のブースでは、

記念撮影OKなので、是非カメラ持参で行ってみてください。

~追記~会期延長で10月5日(月)まで開催されるようです。