白い氷、緑の枝豆あん。
その中にある、しっとりした餅。
この、餅の食感に驚く。
外側は氷できゅっと締まっている。
ぐっと噛みしめると弾力があり、
きめ細かい食感を舌で感じる。
さくさくした氷ともちもちした餅。
二つの淡泊な味わいにからむ枝豆の味。
ほのかな甘さと色味が優しい。
新町にある「餅匠しづく」*。
入って左奥がイートインスペース。
コンクリート打ちっぱなしの店内は、
一見無機質に感じられるが・・。
店外に植えられた木の緑が、目に
温かみと安らぎを与えてくれる。
席に案内され、入り口を見たところ。
テーブル上にハーブなどの鉢が置かれ、
ここにもグリーン。
結露が目に涼やかな水と、
水玉のおしぼり。
体温より高温の外気から
逃れるようにやってきた店内で、
冷たい「くるみ氷」を頂く。
真っ白な氷が見えるのみ。
さくさく、さくさく・・と
さじで氷をついてみる。
あ、おでましになった!
絹のような質感の餅は、直径3cmほど。
それが3つだったかな、入っていた。
餅も良かったが、
氷と枝豆あんが溶け合って
ひとつになっているところが
おいしかった。
干菓子つき。
冷たいものって、
こういう時に食べてこそおいしいんだ・・。
尋常でない暑さも、
おいしさへのスパイスになることを
改めて感じたひととき。
ごちそうさまでした。
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ちょいと隙間時間ができたので、こちらに立ち寄った。たまたま誰もいなくて貸切状態。私は無機質すぎる空間が余り得意ではない(笑)。でもこちらは緑があることで気持ちがゆるみ、看板でもある「餅」がおいしかったので、ほっとした。ほっとしたといえば、この日も猛烈な暑さで、店内の冷気と「くるみ氷」でやっと息をつくことができた。猛暑の折に外へ出る際は、どこでひと息つけるかというスペースを頭に入れて動いた方がいいなと思った。。