先週「ツレがうつになりまして。」を観てきた。
ラブストーリーである。
それと同時にうつという病を描いていて、夫婦のあり方も考えさせられる作品。
”割れないことに価値がある”、”休みは休むことが宿題”などなど。
印象的で心をぐっと摑まれる台詞の数々。
くすっと笑えて、じわじわ涙があふれ、温かな気持ちが湧いてくる・・。
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この原作本が出版された時。
とうとうこういう本が世に出るようになったんだなぁと思った。もちろん良い意味。
読むのがなんだか怖い気がして、読まないまま数年。
今年映画化されると知り、「その後の・・」も合わせ二冊とも読んだ。
いろんな「うつ」の症状に、家族はどう対処したか。
本人はその時どう思い、今現在どう感じているのか。
これらが客観的でユーモアのある視点により、分かりやすく描かれている。
そしてちゃんとエンターテイメントにもなっている。良書だ。
”この本を作ってくれてアリガトウって言いたかったんです”
ツレ氏がうつ病についての講演をした時。
質問タイムで「ツレうつ」の本を手にし、そう言ってくれた人がいたらしい。
”心のカゼ”をひいたのは、自分だけじゃないんだと分かること。
身近な人や世間の人が”心のカゼ”を知って、認めてくれること。
本の存在がそれを体現してくれている・・そう思って嬉しかったのだ。
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この映画。
うつが自分の傍になかった人が見ても、うんうんと頷ける内容だと思う。
楽しむ要素を散りばめながら「うつ」を真面目に描いている、ラブストーリーだから。
映画ではオリジナルな部分が加わっているけど、それは原作から離れていない。
離れるのではなく補うような、全てを包み・拾い上げるような。
そういう温かなもの=愛を、映画版のエピソードひとつひとつに感じた。
型にはめるのではなく、自分たちなりの夫婦や家族の関係。
それを築いていくのが”幸せ”なんだ、きっと。
今日の記事の写真は、映画のパンフ。毎回買う訳じゃないけれど、今回は欲しかったんです。イラストもほんわかしてていい^^♪劇中に出てくるイグアナのイグ。爬虫類って身近にいないし、どっちかっていうと苦手だったけど、名演技のイグを見てると、意外と表情あるんだなーとびっくり&可愛いなと思えた。さわれるかどうかはまだちょっと自信ないけど^^;
~ある日のつぶやき~
私は映画が好き。めちゃめちゃ沢山見ている方じゃないし、メジャーなのは余り見てないけど、好きだ。よく「やっぱ洋画じゃないと・・」って言う人がいる。洋画も確かにいいが、そこまで洋画だけに入れ込む気持ちはない。むしろ邦画贔屓なくらい。映画は誰と行っても一人で見るようなもんだ。一人ででっかいスクリーンに向かって、どっぷりその世界に浸り、入り込んで味わう・・それが醍醐味。見てすぐ忘れ去ってもいい。きっと自分の中のどこかにその時感じた気持ちのかけらが眠っているはずだから。。