初めての出会いから、
もう15~6年になるでしょうか。
久々に鎌倉の大仏さんに会いに行ってきました。
江ノ電に揺られて、一路「長谷駅」へ。
窓の外にはきらめく海。
自転車に乗った女性がいます。
暑いけど気持ち良さそう。
長谷駅で降りて、まず向かったのは「力餅家」。
ここでおいしいあんころ餅「力餅」を食べて
お腹を満たした後、線路を渡って大仏さまの
鎮座されている高徳院へ向かいます。
と、ここでも自転車、それも集団に遭遇。
修学旅行かな、遠足かな、児童もたくさん。
平日でのんびりしているかと思いきや、
意外にわいわい賑やかです。
門をくぐって中へ。
歩いていくと・・見えてきました。
あら、もっと大きかったような気がするんだけど・・。
初めて出会った印象のまま封印されていた、
大仏さま。私の記憶の中では聳え立つような
巨大さでした。
でも今回見たらなんだかこじんまりしていて、
まわりの景色にも溶け込む感じ。
優しく、包まれるような雰囲気を感じます。
記念撮影をしている人の多いこと。
私たちも撮ることにしました。
シャッターはこの写真で撮影者になっている、
おちゃめなおにいさんに依頼。
快諾してくれて、楽しく会話しながらパチリ。
ありがとう~。
横から。
静謐な表情の奥には
どんな心がひそんでいるんだろう。
後姿。
暑さ対策かな、
背中がぽこぽこっと二箇所開けてあって、
涼しそうです。
柔らかな丸み、曲線が
そこはかとない愛嬌・哀愁のようなものを
感じさせてくれます。
抱きつきたくなるような、慕わしさも。
木陰でおしゃべりする少女。
私があの子達くらいの頃、
自分が結婚して広島を離れ、
こうして鎌倉に遊びに来ることなんて、
露ほども思っていなかったな~。
想像したことのない未来・・
これからいろんな事があるだろうけど、
今を頑張ってたら悪くないって思える日がくる、
きっと。なんてことをぼんやり考えました。
遠い昔、これほど大きく、奥深い表情の大仏さまを作った先人たちがいる・・これだけでもう、すごすぎるーと思います。以前、大仏さまの頭の螺髪と眉間の白毫(びゃくごう)について、夫とあれはなんというのだったか・・と話し、結局帰宅して調べてみて初めて分かった、ということがありました。白毫は、ほくろではなく、白い毛のかたまりで、右巻きになっているのだそう。私は螺髪とこれを混同していました。螺髪はやはり髪で、巻貝のように巻かれており、悟りを開いた位の高い仏様に出てくる特徴のひとつなのだそう。ふむふむ。さて、ここにきたら、みんな一様にカメラを取り出して色んな角度から撮影しています。私もそう。やはり、背景といい、佇まいといい、フォトジェニックだからでしょうね。何度も来ている鎌倉。大仏さまと久々に再会したら、なんだかやっと鎌倉の真髄に触れたような気持ちになりました。不思議。。
~ある日のつぶやき~
カメラで撮影するとき、うまくすれば一発でしとめることができるけど、タイミングを逃したら、何度もシャッターをきるはめになる。シャッターチャンスを捕らえるのは至難の業。シャッターチャンスとは、腕をみがき、努力した上でふってくる「たなぼた」なのかもしれない。粘り腰も必要だ。がんばろうっと。。