白いフォンダンで覆われたバウム。
ほんのり茶色かかっていて、あったかな優しい雰囲気。
綺麗な年輪模様がいいですね。
高徳院で鎌倉の大仏さまに会った後、長谷駅方面に向かう道すがらソフトを食べたりしつつ、てくてく歩いていたら、こんな看板が出ていました。
むむ、これは・・おいしい予感がする・・。今度は私がこの看板の前で足を止めました。でもここにお店はない。左へ伸びる小道へ視線をやると・・。
一軒のお家の壁沿いに、木で出来たベンチらしきものが見えます。
あーここだ。ここがお店だ。
「輪心(わこ)」さんというお店。イートインはないけれど、店外のベンチで食べてください、とのこと。
ではでは何か食べていきましょう。
店名「輪心」が冠されたバウムがあります。「輪心バウム」¥250。ほんのり茶色なのはミネラルを含んだ沖縄の砂糖「本和香糖(ほんわかとう)」が使われているから。「名前が可愛くていいでしょ」とお店の方。ほんと、音を聞くだけで気持ちもほんわか。このバウムとシュー・クリームをチョイス。ベンチに移動して頂きます。
ひとつずつ袋に入った輪心バウム。「わ」という印が、ぽっちり押してあります。
フォンダンの甘みが、バウムの優しい甘さにくっきりと輪郭を持たせてくれています。しっとりしていておいしい。
こちらはシュー・クリーム。
つつん、と出ている”つの”は、生地かと思いきや、ナッツでした。
これが食感といい、味のアクセントにもなってすごく良かったです。
こんな感じのカスタードがたっぷり。
黄色味の強いカスタードって、見た目からして”おいしいシナプス”にぴぴっときます。コクがあるのにしつこくない、美味なるシューでした。
ふふ、やっぱりおいしかったねーここのお菓子。満足してお店を後にしました。
ありがとうございます。
そう、こんな風に歩いていて知らないお店にふらっと入るのも好きなんです。そして、今回みたいにおいしかったら喜びもひとしお。あの立て看板が絶妙でした。高徳院に続く、大仏通り商店街(分かりやすー)は賑わっていますが、こうして一本横に入るだけで、とても静かでひっそりした住宅街なんですね。大きくておいしそうなロールケーキもあったので、今度はそっちも食べてみたいです。。
~ある日の私(番外編)~
私もだが、私の母は花がすごく好き。だが、苦手な花があるという。ひとつはダリア。なんか苦手なんよね~と母。なんでも母が小学生の頃、登校時に見かける赤いダリアがあって、鮮やか過ぎるその色、生き生きしたその姿がどうも・・と思いながら通り過ぎていたのだそうだ。おかっぱ頭の小学生が赤いダリアを睨んでいる図、結構面白い。ダリアといえば思い出すのが北原白秋の「君と見て 一期の別れする時も ダリヤは紅し ダリヤは紅し」という歌。哀しい別れの時に見た、情熱的に恋した気持ちを表すような赤いダリア。うん、確かに胸えぐられるような赤かもしれない、ダリアの赤って・・。
そしてもうひとつが、カーネーション。母の日に贈る花といえばこれ。定番中の定番だけどそれが苦手なのか「カーネーションならいらない」と言うので、母の日のプレゼントの花はいつもカーネーション以外。あじさい、ミニバラ、などなど色んな花を贈っているが、それらは全て実家の小さな庭に植え替えられ、毎年ちゃんと花を咲かせているそう。苦手な花はなんですか。それを聞くと人それぞれの経験や嗜好が分かるかも。。