かわいい妻にかわいい夫 ~仲良い夫婦で上等~

山崎ナオコーラさんの「かわいい夫」(夏葉社)。
素敵な装丁にひとめぼれ。(チッチとサリー、好きだ・・)

”愛夫家”を自認する作者。
1歳年上の夫をざしきわらしのように思って愛し、大事にし、
日々仲良く暮らしている様子が綴られている。
微笑ましく、しみじみする良書。

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我が家は夫婦2人暮らし。
予定がない限り、週末は一緒にすごしている。

週末それで夫と出かけることも多いのだが、
出先で会う方やお店の方に「仲良いんですね」と言われる。

素直な響きもあれば、褒め言葉の裏に揶揄するような
ニュアンスが含まれていることもある。

面倒なのでこの雰囲気に気づかないふりをしているが、
それを感じとるたびに、心が波立つ。

(余談だが、慇懃無礼な発言をコミュニケーションと勘違い
している接客業の方が結構いることに驚く。
コミュニケーションのプロなのに気づかないのかな・・。
それ、失礼ですよ。)

いつからなのだろうか、夫婦仲がよくないことが当たり前で、
お互いを疎ましく思うような言動がいいかのような習慣、風潮は。

謙遜・謙虚さのあらわれかもしれないが、
度を過ぎれば麗しさや美しさなどなくなり、
不自然でわざとらしい重さを持つ。
かといって、伴侶のこきおろし話も、照れを通り越して聞きづらく、
なんと相槌を打っていいやら困る。

夫婦仲が良いのは恥ずべきことでもなく、隠すようなことでもない。
かといって、ひけらかしてもいない。べたべたもしていない。
普通に一緒にいるだけのことだ。

結婚してから数年は夫の夜勤があったため、
私が昼間にパート勤務していた時は、時間帯ですれ違いになって、
話したくてもほとんどまともに会話できないということが続いた。

私の体調が思わしくない時が何度かあり、
夫や家族がすごく心配したという日々も。

その他、あれがあり、これがありして、今がある。

「明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」
明日、今日と同じように自分と大切な人が笑顔で話せる、
という保証がどこにあるのか。

生き急いでいるつもりはなく、
普段ことばにして意識するということもないが、
一日一日がとても大事だと思っている。

仲が良い夫婦は何も荒波がなく、能天気だからなのだ、
もともと相性が良いからでしょ、などという考えの人がいるなら、
それは間違っている。

いろいろあって当たり前。
何もない家庭などなく、それぞれがそれぞれに懸命に生きている。
その上で「仲良くいる」ことを選択し、そうしているのだ。楽しんで。

仲良くできない・していない人が自らの経験からか勝手な想像をしたり、
はたまた自分がそうでないからといって、幸せそうに見える人らを
揶揄したりする権利はない。

夫や子供、家族を大事にする。
このこと以上に幸せな、大切なことがあるだろうか。

私は夫を大事にする。それが自分にとっては当然で、
そうすることが自分の幸せだと思えない方が不思議だ。

「仲良いんですね」。
これからも夫と出かけるたびに言われるだろう。
はいそうです。あなたは違うんですか。

褒め言葉は本音、本心からでないと、逆効果だ。

かわいい妻にかわいい夫。結構じゃないか。 仲良い夫婦で上等。
世の中の愛妻家、”愛夫家”にさらなる幸あれ。

 

 

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<余談>
今日でブログをはじめて丸7年になる。
2009年5月10日にスタートしたこのブログも、
今日から8年目。
毎日更新を4年、今の一日おき更新になって3年。
もうじき記事数2000本になる。

7年前にブログをはじめてから、 好きなことに気づき、
続けることの力を知り、 有形無形の財産を得たという実感がある。
あの頃の自分が今の自分を見たら、驚くと同時に喜ぶと思う。
ブログを書くことになったきっかけに、
そしてブログを続けてこれたことに、今とても感謝している。

「好きなことが何かわからない」
「好きなことはあるが、仕事になるかどうか」
「すぐには解決しない問題で心がつぶれそう」
「毎日いきいき楽しくすごすにはどうしたら」

もしもこんな風にいろんなことを考えて、
いまいち突き抜けられず、日々モンモンとして悩んでいるなら、
ブログをはじめることを強くおすすめしたい。
良いものを書こうと構えることなく、まず気軽にはじめてみる。
続けていく中で自分の方向性が見えてくるだろう。

ブログを書くという行動をおこす。
考えるだけじゃなく、
行動することがもたらす大小の奇跡を味わってほしい。
続けること、本気で行動することで初めて分かる、
見える景色がある。

アクセス数なんて関係ない。好きなことを発信する。
大勢の人にウケる記事とかじゃなく、
たった一人のひとに向けて書くつもりで、本音で書いてみる。

なんでもそうだが、こつこつ続けてきたことは裏切らない。
少なくとも私はそう思って行動している。

ブログをはじめるきっかけ、
ブログを続けるにあたりその時々でエネルギーをくれた存在に
感謝しているので、私もまだ見ぬあなたに伝えたい。

「ブログはじめてみたら?」と。

みなで一緒に、人生 楽しみましょ^^