ぎをん小森、にて。
抹茶わらびもちを頂きました。
祇園でも屈指のフォトジェニックな場所、巽橋。
この日、絵を描いてる方が沢山おられました。
ざっと数えただけでも20人くらい・・。
ここに舞妓さんがいたら・・と思ったら、向こうから舞妓さんの姿が!
舞妓体験のようです。十代前半か、可愛らしい娘さん。
うん、やっぱりこの場所にぴったり。
巽橋を渡って・・到着しました。
新橋のたもとにある甘味処、「ぎをん小森」です。
風情ある一軒家・・のれんをくぐって入店。
靴をぬいで上がり、下駄箱にしまってから席に案内されます。
私以外、ひと組お客さんがいるだけ。
いつも混んでいると聞いていたので、たまたまですね。
一階に案内されたんですが、お店の方に伺うと二階でもいいとのこと。
二階の、指定されたところに上がってみると・・。
大広間に、机がいくつか。
窓の外を見ると、さっき渡ってきた巽橋。
これはなんと・・。
桜が咲く季節などはたまらないでしょう。
注文していた「抹茶わらびもち」がきました。
黒蜜をかける・・んじゃなく、浸して食べることに。
抹茶のわらびもち、初めて食べました。
抹茶が、たっぷりかかっています。気を付けないと・・。
抹茶の粉を吸い込んで、けほけほなりそう(・・なりかけました。笑)。
黒蜜の深い甘みと抹茶の渋みが良いバランス。
引き締まった印象。しとやかな美味です。
ひとつ食べて、ほうっとひと息。
窓の外をまた眺めます。
観光地だからか・・どのメニューのお値段も、良いです。
だけどきっとこれは、雰囲気代込みなんだと、そう思うくらい・・。
この建物の風情、やんわりした空気。
そして完璧なまでの日本的眺め。
広間で一人、窓辺に座って甘味を頂き、ぼーっと外に目をやる。
なんともいえない高揚感と和みがありました。
新橋のたもとで、甘味を味わうひととき。
雰囲気そのものが、ここの真骨頂なんだなぁとじんわり感じ入りました。
ありがとうございます。
最初一階の席に座っていたので、はからずも一階の雰囲気をも感じることができたのですが、こちらも坪庭に面していて、なかなかの風情。どの部屋もそれぞれに良いんじゃないかなーと思いました。この建物に集った、いにしえの人々・・どんな思いで巽橋を、白川を眺めていたのか・・いろんな思いが宿り、通り過ぎた場所というのは、しっとりした風情を湛えているものなんでしょうか。さて、次はお土産編です。。
~ある日のつぶやき~
その日、その時、その場所で。同じお店でも、自分という同じ人間がすごしたとしても。いつでもどこでも、いつかと全く同じように時をすごすということは有り得ない。そんなに良い条件とは思えない時や場所でも、自分にとって、思いのほか良い時間をすごせ、雰囲気を味わえた・・ということもある。それが一期一会の面白さ、貴重なところだと思う。一般的に考えてこうだから・・など、先入観だけにとらわれるのではなく、なんとなくこうしたい、という直観に従ってみるのもいい。すると、自分でも想像できなかった小さな奇跡に出会うことがある。川みたいに、気持ちの流れるまま・・自由に行動したい。。