柔らかスパイシー「肉桂餅」、八百源来弘堂

ありがとうな毎日 seeding of the happiness

なんとも個性的でおいしいお餅に出会いました。

くせになる味、忘れらない印象を残す味です。

ありがとうな毎日 seeding of the happiness

堺の「八百源来弘堂」。

歴史と趣きを感じさせる外観。

真っ白な暖簾が風にはためいています。

こちらの名物は・・。

ありがとうな毎日 seeding of the happiness

看板にある通り、元祖「肉桂餅」。

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その昔、堺は南蛮貿易の要所として栄えた町でした。

八百屋宗源は、ヨーロッパなどから香料・香木を輸入して商っており、

香料の中でも「肉桂(ニッキ)」は香り良く、珍重されていました。が・・。

女性や子供たちには、その辛味・苦味が受け付け難い。

そこで八百屋宗源は、お餅に肉桂を混ぜ合わせてみたそう。

これが味・香りともに大変良い。

・・ということで、堺名物として扱われるようになったのが始まりだとか。

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「お箱に入っているものは贈答用でして、お箱代を頂戴しております」

「ご自宅用なら、お箱なしのバラでいくつからでもどうぞ」とお店の方。

初めてなので、まずは・・と我が家用に二つ購入しました。

ありがとうな毎日 seeding of the happiness

柔らかな求肥は、ふにふにとした感触。

ふわりと肉桂の香りが漂います。

ありがとうな毎日 seeding of the happiness

中はこんな感じ。

さらりとしたこしあんが入っています。

上品な甘さのこしあんと肉桂風味の求肥の組合せ。

とってもおいしいです。

和菓子でありながら・・。

スパイシーさがあるので、どこかハイカラな雰囲気。

お抹茶にも、コーヒーにもあうお餅ですね。

柔らかスパイシー「肉桂餅」、八百源来弘堂。

はまってしまいました。

ありがとうございます。

ありがとうな毎日 seeding of the happiness 実は小さい頃、ニッキが苦手でした。だけど母は大好きで、ニッキ味の飲み物やお菓子をよく食べていたので、それを不思議な気持ちで眺めていたものです。それが今では私もニッキ大好きに・・。いやはや、人の趣味嗜好というのは変わらないようで変わるものなんですね~。変わる部分もある、というべきか。それこそ不思議です。八百源さんはいろんな百貨店に出店されているようなので、本店に行けなくても味わうことができます。今度は他の肉桂ものも味わってみたいな。。

~ある日のつぶやき~

くせのある食べ物・・、幼い頃は苦手というケースが多い。だけど長じるにつれ、その「くせ」が得も言われぬ味わいになり、逆にいいんだ、という嗜好になることがある。不思議だし、年をとることって面白いなぁと思う。でもこれって、食べ物に限らないのかも。くせのある人物の良さがじわじわ分かるようになるのも、年齢を重ねたことに付いてくるおまけみたいなもの、という気がする。いろんな事を知り、様々な味わいを理解して、その上でまっすぐな素直な味に感動する、ということもあるだろう。自分に合ったものと出会う、というのが、幸せなんだなーきっと。。