さらさらの白いかき氷・・だけじゃないんです、これ。
かき氷と、あるものが一緒になった食べ物。
絶品でしたー。
堺にある「かん袋」。
白玉に枝豆のあんがかかった名物「くるみ餅」で有名なお店です。
以前からずっと行きたくて、やっと先月、訪問叶いました。
阪堺線、いいですね~。
路面電車が、懐かしくもあったかい雰囲気。
地元の人々の大切な足となっているのが分かります。
私の故郷・広島でも、路面電車が活躍中。
思い出して、嬉しくなりました。
その阪堺線・寺地町駅から徒歩3分くらいで到着。
ひっきりなしにお客さんがお店に吸い込まれていきます。
「かん袋」店内は、テーブル席がいくつかと、レジカウンター。
シンプルな造りです。
先に会計を済ませたら、番号札(でっかい木の札)を渡されます。
その後、自分の番号が呼ばれ、注文の品を受け取るというシステム。
「○○番のかた~!」呼ばれました。
お!いよいよご対面。
氷くるみ餅のシングル。¥350なり。
きめの細かい氷にさじを入れ、底あたりを掬うと・・。
はい、出てきました!くるみ餅。
初めて「くるみ餅」と聞いた時。
てっきりくるみが使われているんだと思っていました。
でもそうじゃなく、あんでくるんであるから「くるみ餅」なんですね。
もっちもちの白玉餅にからむ、あん。
濃い枝豆のあんは、甘いけどくどくなく、おいしいです。
枝豆のざらっとした食感も素朴でいい感じ。
これ。この状態がベストです。
枝豆あんと、上の氷がちょうど混ざり合ったところを頂く。
あぁ、この味わいが「氷くるみ餅」の真骨頂なんですね~きっと。
くるみ餅は、賞味期限当日限り、地方発送・他店舗展開ともに無し。
こちらに来て食べるか、持ち帰りのみ。
餅は時間がたつにつれ、硬くなっていってしまう・・。
だからまさに、ここで「今」食べるのが一番おいしいという食べ物。
希少価値あり、どころか、存在が希少価値そのものです。
さぁ、これだけおいしい「くるみ餅」。
やはり持ち帰って夫にも・・という訳で、お土産を購入しました。
こんな感じのラッピング。
開けると、風情ある壺があらわれました。
くずした字体で「くるみもち」と書かれています。
3人前で、白玉餅は15個入っていました。
果たして帰宅した夫に供すると・・。
おいしいと言って、すごく気に入った様子。
もくもくと食べ勧め、「あー、氷の方食べてみたいなぁ」とのこと。
「氷くるみ餅」がいかにおいしかったか、横で余りにも語りすぎたか。笑
でも本当においしかったんです。手軽でおいしくて安い。
なかなかぱぱっと行けないのが残念です。
ここだけ、今だけの味・・絶品!「氷くるみ餅」、かん袋。
お店でしか味わえないものがある、というのはなんとも贅沢なこと。
ありがとうございます。
鎌倉時代末期の創業という「かん袋」。創業者は和泉屋徳兵衛氏。当時は和泉屋という商号だったそう。安土桃山時代、大阪城築城のために多額の寄付をした堺商人を秀吉がお礼に招いた時のこと。まだ天守閣の瓦葺き途中で、一枚ずつ瓦を運び上げる様子を見た和泉屋徳左衛門が、これでは容易に片付かない、と餅作りで鍛えた腕力で瓦を一枚ずつ次々と屋根に放り投げた・・これを見た秀吉が「かん袋(紙袋)が散る様に似ている」と称え、「以後かん袋と名づけよ」と命じ、その時から和泉屋は「かん袋」が商号になったんだとか。面白いです^^。。
~ある日のつぶやき~
本当においしい名物があれば、人はどこからともなくやってきてひっきりなしの大繁盛になるものなんだと実感。ご近所さんはもちろんのこと、遠方からでもこの味を味わいたくて、どんどん人が吸い寄せられるているようで、一度食せばそれも納得だ。やはり、毎日食べても飽きないような素朴でおいしいものを作り続ける・・というのは強い。こつこつと、淡々と、このままのペースで続いていって欲しい。。