男性には二種類あると思っている。
かさ高い人と、そうでない人。
前者は女性の中にいて、存在感がありすぎる人。
後者は、女性陣の中に溶け込める人。
以前、母と電話で話していて、父の話になった。
父の仕事が何かの都合で予定がずれ、その日は急遽休日に。
母は父が休日のときは予定を入れないようにしていたが、
この日は前々から友人との約束が入っていた。
気兼ねしいしい出かけ、速攻で帰宅したという母。
麗しい夫婦愛からではなく、これは父の「かさ高さ」によるものである。
母は、昔の同僚や友人たちとたまに出かける。
女性同士のランチは、その後お茶をはしごして長引くのが常。
だが母は、父の帰宅前、夕方には必ず帰ってくる。
夜に集まって、皆でお酒を飲みながらごはんを・・という誘いもあるが、
大体断っている。
理由は「お父さんがうるさいから」。
旦那様を見送った方もおられるし、周りの方々にこの理由をすぱんと
ストレートに言うことはないが、一番の理由はこれ。
父がうるさいといっても、父は「早く帰ってこい」「夜に出歩くな」などと、
言葉に出しては言わない。
言わないが、「空気がうるさい」とのこと。
そういう言葉の雰囲気を、体から発しているのだそう。
あーそれ分かるー、と私。
モラハラほどひどくも深刻でもないが、なんとなーく不機嫌な感じ。
父が話しかけてくるとか、一緒に何かしようとかはないという母の言葉に頷く。
そうそう。そうだった。
休日の父・・。
買い物に付き合い、車も出してくれる。
が、基本は自分のしたいこと優先。マイペースで行動。
話しかけると放っておけと言い、放っておきすぎると不機嫌になる・・。
これはわりと面倒くさい。
女性陣の中に父がいると、気を使う。
あれこれ話題を投げかけ、父が熱中してしゃべる話を聞く(ふりの時も多々あり。笑)。
こちらが話を合わせようと苦心する、かさ高い存在だ。
父をみていたので、夫とは、家庭の男性とは、こういうものなんだなと
無意識に思っていた。
*長くなったので今日はここまで・・続きは次回の②へ*