お姫様の顔が焼印でついている、おせんべい。
たまごの風味、しっくりと深みのある甘み・・。
おいしかったです。
文楽せんべい本舗の「文楽せんべい かしら集」。
このたまごせんべいは、文楽人形の首(かしら)の焼印が入っています。
こちらも大阪産(もん)なんだそう。
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「文楽」とは、人形浄瑠璃のこと。
浄瑠璃を語る「太夫(たゆう)」、三味線を弾く「三味線」。人形を遣う「人形」。
この三者=「三業」で成り立っている芸能、芸術です。
人形は、三人で一体を操ります。
首(かしら)と右手は「主遣い(おもづかい))」、左手は「左遣い」、足は「足遣い」。
以前、読んだことがあるのは・・。
足遣い10年、左遣い10年で、やっと主遣いができる・・という話。
なんという奥深さ。芸の道の厳しさをこの話だけでも感じます。
小さなひと袋に、7枚入り。
さわった感じで、丸い形がわかりました。
さぁ、どの顔が登場するか。
ふたつ開けてみたら・・。
「岸姫」と「お里」が出てきました。
関西在住になってから。
「文楽を観に行きたい!」とずっと思っていました。
ちょこっと予習をしているものの・・。
まだ本物の舞台を観に行くには至っていません。
焼印の模様は文楽人形の首(かしら)・・「文楽せんべい かしら集」、文楽せんべい本舗。
いつか必ず行くぞーと願いつつ、せんべいをぱりりっと食べ進めました。
ありがとうございます。
三位一体の芸術である「文楽」。歌舞伎同様、観たい観たいといいつつ、まだ本物の舞台を生で観たことがありません。歌舞伎はテレビ放映で観たことはありますが、やはり直接観ると体感する雰囲気などが違うのだろうなぁと思うことしばしば。さて、今回の「文楽せんべい かしら集」は全部で8種のかしらの焼印があるそう。「岸姫」「お里」のほか、「静御前」「政岡」「お園」「松王丸」「治兵衛」「喜多八」があるとのこと。どれが出るかなーと楽しみにして食べるのもまた一興ですね。。
~ある日のつぶやき~
文楽や歌舞伎の話は、世話物も現在からみたら時代物というか、背景や筋立てに今の感覚で考えると意外なものがあって、面白い。だけど人の心の本質は、綺麗な部分も醜い部分も古今東西変わらない、ということも感じる。観る人の心を捉えて揺さぶり、強い感動をもたらすのは、そういうことからくるのかなぁと思う。。