届かなかった想いは・・

このお話は
フィクションです^^

——-

<Aさんのつぶやき>
-過去のいつかの独り言-
syutomeとottoがある事情から
zetuen状態になって随分たった。

物事は、
関わる人それぞれの視点で
見方が変わるし、
それぞれにそれぞれの正義が
あるのだろう。

ottoがそうなったからといって、
そうなったからこそかな、
私はsyutomeとの関わりを
できる範囲で持とうとした。

最初は、
syutomeとottoの関係性が
少しでも良くなれば、という
想いもあった。

だけど途中からは、
ひとりで暮らしているし、
体に気をつけて欲しいという
気持ちが主だった。

誕生日、母の日、
お中元、お歳暮・・・
毎年、手紙を書いて、
贈り物をした。
選ぶ時も書く時も心を込めた。

何も反応はなかった。
ずっとそうだった。
そのまま10年たった。

10年たって、
ふと、本当にふと、
もういいかな、と思った。

何もする気持ちがなくなった。
syutomeに対して。
手紙も書けないし、
贈り物を送ろうとも思わない。
どうしてだか分からない。

だけどそれで
自分を責めることはなくて。
その時の気持ちを言葉にすると、
やりきった、という感じに近い。

ottoにそう言うと、
それでいいし、
もともとこの状態だから、
何もしなくて良かった、
気にしなくていいと。

その時思った。
私の放ったsyutomeへの想いは
どこへいったのだろう。
消えちゃったのかな。
いや、違う。

きっと、
届かなかった佳き想いは
世界のどこかに。

はたまた、もしかしたら、
時間差はあるかもしれないけど、
自分に返ってくるのかも。

でもそこに関心はない。
見返りが欲しかった訳じゃない
から。

相手が受け取らなかった
佳き想いは、
空中にふわふわ浮かんでて、
誰かの笑顔が足らない時に、
何かの気まぐれで、ふと、
必要な誰かに届けられるのかも。

それならわるくないね。
そうなら嬉しいな。

——

・私の感想
届かなかった想いは・・・
宇宙のチリになってるのかも。

そこでただ
キラキラキラキラ輝いて、
誰かの心を照らしているのかも。
ちっちゃな星みたいに。

 

・・・なーんて思ったでござるよ。

想いが届かなくたっていい。
(と強がってみた)
でも、仕方ないのだ。
相手のあることだから。
さみしくてもね。

届いたらもちろん嬉しいけど、
佳き想いを放った事実は消えないし、
誰かを想って何かをするって、
当たり前みたいで、
尊いことだと思うから。

Aさんやあなたが抱いた想い、
放った想いや行動は尊い。

宇宙のどこかに、
きらめく星がまたひとつ生まれた、
そう思って歩き出そう。