食べ物は、食べたらなくなる。
そのことが美しいと思うし、感動する。
美しいものが目の前にあったら、
撮らずにはいられない。
それが理由だ。
・・と、これだけでは短すぎるので、
もう少し、私の気持ちを書いてみる。
目の前からなくなるけれど、
人の心に残り、体を作っていく。
なんて素敵なんだ、と思う。
食べ物は素敵で美しい。
そのまま、ありのままで。
だからだろうか、
まわりに花びらを散らしたり、
ビンを転がしたり、ケーキの後ろに
くまのぬいぐるみを置いたり。
こういう写真がどうも苦手。
(テーブルコーデのことではない)
その食べ物に関連するものが写り込む
のはいい。
関係性でストーリーが生まれ、
深みを増すから。
つながりと必然性がある。
だが、ビンやぬいぐるみのような
関係ないものが そこにあると不自然だし、
違和感を感じる。
今から食べます。いただきます。
というそのままの状態を撮りたい。
あれこれいじりたくないのだ。
キラキラに見せたり、
ごちゃごちゃしたものを置いたり
しなくても、 そのまま撮ればよし。
十分すぎるほど美しいのだから。
自然の光と食べ物がそこにあればいい。
余計なものはいらない。
という訳で、私の食べ物写真は、
お洒落なパーツとして、
食べ物を捉えている人には
お呼びでないかもしれない。
また、照明がカーッと当たってて、
かっちりと綺麗で、技術的には
” 正解 ”かもしれないが、
艶も湯気もなく、生きてない
(そのまま食べられない)
食べ物の写真なんて・・
ぜーんぜん魅力ないと思う。
日常の、特別な日の、ありのままの、
生きている食べ物の姿を撮る。
見た瞬間「おいしそう!」と
感じてわくわくするような、
心に響く写真を撮りたいと思っている。
今から食べる。その直前を撮る。
だからこそ美しい。
今日の体を動かし、
明日の体を作る「食べ物」。
いつだって私は、
この美しくて愛おしい被写体から
目が離せないのだ。
(単なるくいしんぼう・・?)
食べられる「食べ物」を撮って美しくないなら
それは、 食べ物のせいではなく、撮る側の問題。
食べ物をおいしそうに撮りたい!という、
あなたにお知らせです。
余計な小道具一切なし。
食べ物と窓、そしてカメラだけ。
コストをかけず、食べ物そのままの姿を美しく、
生き生きと撮る方法、お伝えします。
<追記:↓このお知らせ↓は2016年のものです>
一週間後。
8月7日(日)、大阪・新町にある素敵なお店
「ライオンキッチン」さんで、
食べ物の写真講座を開催します。
詳細は、このサイトの「イベント」ページで
確認してみてください。。