「REAL&MANIAC vol.2 ケシゴムハンコ展」

昨日、「REAL&MANIAC vol.2 ケシゴムハンコ展」へ行ってきました。
「ケシゴムハンコセイサクショ」さんの二回目の個展です。

写実的で珍しい図案・・まさにリアルであり、マニアックな世界。
唯一無二で「こんなの初めてみた!」という作品ばかり。
とにかく圧巻な眺めです。

”ケシゴムハンコ”というと。
素朴で可愛らしく親しみやすい、どちらかというと女性的なイメージ。
・・を今まで抱いていました。が。

「ケシゴムハンコセイサクショ」さんの作品は、違うんです。
シャープで繊細なライン。
モチーフによってはモダンでエレガントな雰囲気もあり・・。

なによりとてもユニーク。
作品を目にして驚き、思わず笑みが浮かぶ。
爽快さとしみじみとした情緒があるんですね。
そこがいいと思いました。

印影がふわりと風に揺られ・・。
躍動感とほのぼのした雰囲気を感じます。

これは、47都道府県の県鳥と国鳥=48羽の鳥。
県によっては同じ鳥もあるのですが、違う姿が彫られていて、
ひとつとして同じ形のものはありません。

尾の長い鳥、小さな鳥、背の高い鳥、模様の複雑な鳥。 

ただ彫ったもの、というのではなく。
命が吹き込まれているかのような温かさ、リアルさがある・・。 

静謐だったり、今にも羽ばたきそうだったり。
その一瞬が切り取られています。
鳥にこれだけ多くの表情があるとは思いませんでした。

襖絵の「雲龍図」を8個のケシゴムハンコで彫ったもの。
(写真は、実際に彫った大きさを拡大して展示されているものです)

「雲龍図」を彫るきっかけになったのは・・。

以前、ケシゴムハンコセイサクショさんが、実物の襖絵を目にしたことから。
圧倒的な存在感に感銘を受け、その時に感じたエネルギーをもとにして、
今回彫られたんだそう。

墨絵のようなタッチ、濃淡が、ケシゴムのラインでしっかりと表現されています。
一番難しかったのは、しっぽから二枚目の部分(波しぶきと龍の鱗)とのこと。
しっぽから徐々に彫り、顔まで進んだときは嬉しかったそう。
なんだかわかる気がします。笑

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この2シリーズをはじめ、どれも本当に素晴らしいのですが、
個人的に白眉だと思った作品が二つありました。
「雪山と無数の星」と「大輪菊」です。

「雪山と無数の星」
新しい技法を駆使して出来上がった、夜空。
満点の星空と雪山の稜線が、最小限の彫り跡で表されています。
押されたハンコ跡と、彫られたケシゴムハンコ。
どちらも本当に繊細で、見惚れてしまいます。


「大輪菊」
彫り分けられた花びらの、一本一本の細い曲線。
見るからに柔らかで、触れてみたくなります。
エレガントで色気があり、香気を放っているかのよう。美しい。

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「ケシゴムハンコセイサクショ」さんの個展は10月15日~19日まで。
大阪府豊中市にある「float 」さんで開催されています。

新鮮で奥深く、くすっと笑える面白い世界へぜひ。
微笑みながら感じ入ってしまう、貴重な体験ができると思います。
あぁ、楽しかった!

ありがとうございます。


ケシゴムハンコセイサクショ 」さんの作品、初めて見た時「何これ!すごい!!」と思いました。面白くって繊細で格好良い・・今まで見たことのない世界だったからです。昨年初めての個展を開催され、今年は二回目。昨年とは全く違う作品群をひとつひとつ作られた、その膨大な時間とエネルギーがぎゅぎゅっと詰まっているのを感じました。写真は、来場者の方から頂いたという、差し入れのレアチーズケーキ。見てください、この形。こちら のお菓子なんだそう。わわわー、すごい!!今からの時期、ハロウィンにぴったりですね。とっても楽しい時間でした^^。。
~ある日のつぶやき~
ご縁って不思議だし、必然なんだなぁと思う。今まで全く知らなかった人とひょんなことから繋がり、親しくなっていく。だが思い返してみると、自分がその時々で好きなことに没頭し、時がたつのを忘れるほど夢中になったり、会いたいと思った人に会いに行ったりする中で、するすると見えない糸が結ばれていったんだなとわかる。良いご縁が出来て続いていくためには、放っておいて寝ころんだままというのではだめで、やはり行動ありきなのだ。恐れずどんどん進み、行動しよう。繋がり、広がり、楽しいことが待っているから。。