夫のお土産。
初めて食べた和菓子です。
こういう和菓子もあるんだなーと、新鮮に感じたと同時に。
気に入りました、これ。
三重県松坂市にある「柳屋奉善」というお店の商品。
「老伴(おいのとも)」という和菓子です。
箱を開けると、個包装で入っていました。
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仕事で三重に行った夫。
スケジュール上、今回はお土産買えそうにないよーとのこと。
そっかぁ・・と諦めていたので。
「はい、これ」と夫が帰宅した時に手渡され、すごく嬉しかった!
なんでも、駅近くのお店にあったそう。
列車に乗るまでの数分間にゲット出来たんだとか。
トップ写真を見ると分かって頂けると思うのですが・・。
最中に字と絵がかかれていますね。
右が「延」、左が「年」で、「延年」は「不老長寿」という意味。
絵は幸せを運ぶ鳥「鴻」。
めでたい図柄、文字が使われている・・。
そして。
くるりと返すと、片面はこんな風になっています。
赤い羊羹。ベニコウジで着色してあります。
色も縁起が良いですね。
さくっとひと口。
まず思ったのが、思ったより甘くない、ということ。
甘さは、爽やかさを感じるほど、ほのかな存在。
なので、あっさりしています。
口解けも良く、最中の皮との相性もばっちり。
あぁ、これはおいしい。控えめな感じが好き。
なんといっても、最中の皮が片方だけ、というのが新鮮。
そしてこれが大きなポイントなんじゃないか、と思いました。
実は私、余り最中は得意じゃないんです・・。
皮がねー、口中にくっつくのと、水分がない感じなのがどうも。
でも、この片方だけ最中、というのは。
さっくり歯切れよく、最中ごと羊羹を噛み切ることが出来る。
もちろん最中が口中にくっつくことはありません。
かつ、羊羹のしっとりさ加減がいいんですね。
最中といえば、両方ともに皮がついているもの。
という固定観念をひっぺがしてくれた、今回のお菓子。
目からウロコでした。
あっさりとしっとりと・・「老伴(おいのとも)」。
また今度行く機会があったら、リピートしたいです。
ありがとうございます。
10年以上前、伊勢神宮参拝で初めて三重に行ったのですが、この「老伴(おいのとも)」というお菓子は今回初めて知りました。1575(天正3)年に作られたお菓子とのことで、かなりの歴史があるんですね。お店のHPによると、後に松坂の豪商・茶人の三井高敏氏が白楽天の詩集から「老伴」と改名したのが今の名前のよう。なるほど。商品名の背景を知るのは興味深く、楽しいものです。。
~ある日のつぶやき~
和菓子と菓銘は切っても切り離せない関係だ。お互いがぴったりだとより一層美味に感じられる。おいしい和菓子もそれにふさわしい名を得て愛され、愛され続けることで歴史を作る。名付けるというのは、大きな仕事だなぁと思う。。