生まれることの意味

私は2002年に結婚して以来
ずっと専業主婦だった。

2016年に仕事を始めるまで、
ひとりか、夫と二人ですごす時間が
ほとんど。たまに友人と会うくらい。

それが一変したのは、昨年。
一人の人間が社会に出て
多くの人と出会い、
関わっていくということは、
この世に生まれてくることと
同じなのかもと思った。

ペーパードライバーの私が
(実際もそう。笑)
高速道路に合流するかのような感じで
最初は怖かった。

思い切って飛び込んでみたら、
今までと全く違う世界が、
そこにあった。

楽しいことと苦しいことがあり、
この振れ幅、
いろんな感情を味わいたくて、
人は生まれてくるのだ、と感じた。

大きな悩みがいくつかあっても、
明日どうなるかは分からないのが
真実だとしても、
”今のまま”を選んでいたら今も私は、
穏やかに揺れるゆりかごの中で、
静かに暮らしていたのだろう。

だが、
せっかく生まれてきたからには、
良いもの、
そうでない(一見そうみえる)もの
共に、刺激を受け、成長したいと
思って生まれてきたはず。

その思いに突き動かされるように
行動した。

猛進してクタクタに疲れたり、
刺激が強すぎて傷ついたり、
かと思えば、
今まで知らなかった楽しさや
喜びにも出会えた。

いろんなことがあったけど、
でもでもそれでも、
社会に出ることにして良かった。
生まれてこれて本当に良かった。
そう思うのだ。

いろんな感情が
自分の中を通っていくとき、
生きているなぁと思う。

声をあげ、こどものように
泣いている時であっても。
きらめくような、嬉しい瞬間を
体験している時のように。

喜怒哀楽を味わい、
その経験を積み重ねて、
繊細でしなやかな心になりたいな。

苦しみやかなしみも
私のタペストリーの一部。
それがあるからこそ深く、
私だけの色合いになっていく。

この世に生まれてこれたからには、
生きている間、いろんな感情を、
味わい尽くしたい。

それが「生きている」ということ
だから。