フレームで切り取って表す世界観 ~写真のはなし~

以前、
「目がカメラだったらいいのに」
という話をしたことがある。

まばたきがシャッター。
そうすれば、
チャンスを逃すことなく、見たまま、
もしくは自らのイメージを重ねた、
思い通りの写真が撮れる。

今のところ、
そんな便利で画期的なカメラ機能を
目に搭載できない(笑)ので、
カメラを使うことになるのだが…。

何をフレームに入れるのか。
構図は、フレーム内の配置は?
何にフォーカスするか。

それらを瞬時に判断して撮る。
考えている暇はほとんどない。

天才的な才能のある人は別として(笑)
上手な人とそうでない人の差は
どこからくるのか。

それは、今までどのくらい数多く
いろんな写真を見てきたか、
撮ってきたか、という経験の蓄積が
ものを言うと思っている。

プラス、
美しいものをどれくらい自分の中に
吸収してきたか。

それらが自分の中で混然一体となり、
必要な時に取り出されているのだと
私は思っている。

光をうまく操る、取り入れる、
というのも、上手さの大事な要素だ。

あとは、
人の評価にさらされる経験というのも
大事。

プロの目だけでなく、
一般の皆さんの目に、自分の写真が
どう見えているか。

様々な感想を聞き、
自分なりの表現を見つけていく。
その繰り返し。

私は、
自分の写真を一枚の絵のように捉え、
できたら、
そこにストーリー性を持たせたいと
考えている。
(文字にするとなんだか大げさw)

写真は平面だが、
広がりや奥行きを感じさせるもの。

フォーカスしているものが主役だが、
それ以外のものとの関連性を感じ、
見る人の心に、
その人なりのストーリーが
自然と生まれるようなもの。

そうできているとは思っていないが、
そうでありたい、と願いつつ、日々
撮っている。

フレームの中には撮影者の想いが入る。
入っていないのに、それらしく見える
写真もあるが、それはそれ。

どうしても
撮影者のまなざしの温度は消せない。

家族や恋人など
好きな人を撮影する時は、
やはりその想いが、
まなざしの温度となって写真に出る。

これは見る人が見たら分かるだろう。

フレームで切り取って世界観を表し、
構図、フォーカス、写真に漂う空気感
に個性が現れる。
そして光をうまく取り入れること。

これが出来たら最高だなと思う。