おみやげ

おみやげって
旅先などで買って帰るもの、
というイメージがある。

その土地ならではの
特産品や名物など。

といっても、
そういう形あるもの
だけじゃなく、
見えるけど物質としてはないか、
目に見えないものもある。

見えるものとしては
旅先で撮った写真がそうかなと。

その日その時その人の目で見て
感性で切り取った写真。
風景、もの、人など。

見えないものでは、
経験してきたことを話すという
みやげ話がそう。

—–

形あるもの、形のないもの。

どちらにも共通しているのは
共にそこへいけなかった、
その場に共にいなかった人への
想い。

「味わってみて」
「見てみてー」
「こういうことがあったんだよ」

・・・という言葉とセットで
大切な人への想いをのせて
渡す、見せる、語る。

その想いを受け取れるのが
嬉しいし、ありがとうという
気持ちになる。

—–

写真だと、公開していたら、
受け取り手はたくさんいる。

見ることができたら、
撮影した人に「ありがとう」と
いう気持ちを向ける。
心でそっと。
(ひとりの場で声に出して言うことも)

だって、
こんなに素敵な写真を
見せてくれているんだもん。

経験談を話してくれたら、
それを話してくれたこと、
その経験をその人がした
ということ自体にも、
感謝の気持ちが湧いてくる。

その人は
自分とは違う人だけど、
自分も含めた世界全体の
大切なひとり。

全体の一部分という意味では、
自分と同じとも言える。

だから
つらい体験も、嬉しい体験も、
聞かせて貰うのは貴重だし、
感謝する気持ちになる。

共感して、共振して、
ただ頷くことしかできないとか、
ただ笑っているだけということ
もある。

—–

おみやげとして
差し出してくれた想いを
受け取るとき。

生きているなと思う。
生きていて良かったなと。
生きるって有り難いことだなと。
ほんとにありがとう、と。

私もそんなおみやげを持って
大切な人に会いに行きたいな。

日々、私だけのおみやげを
量産しているつもりで、
この人生を味わって、
楽しみながら、
生きていきたいと思う。

いつかまた
あなたに会える
そのときまで^^

 

2019.3.25
12:21
美穂