見えなくなるまで

先日、知人を改札で見送った。
それで思い出したこと。

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改札って、なんかせつなくなる。
大切な人と大切な時間をすごし、
見送った場面を思い出すから。

楽しかった気持ちを表情にのせて
笑顔で手を振る。
(ココロハ サミシクテ ナミダガデソウデモ)

そしてその人が背中を向けたら、
その人の背中が見えなくなるまで、
ただ見つめる。

見えなくなるまで見ていたい、
という気持ちと、最後に、
もう一度振り返ってくれた時、
そこにいたいから。

元気でいてね。
次はいつ会えるかな。

見送っている、たった今、
次に会える時のことを考えて。
人混みに紛れていく背中を
ただ見つめながら。
(アナタニ マタアエマスヨウニ)

これは私から見た改札の場面、
サイドA。
その人から見たサイドBは
どんな場面だったのだろう。

だから改札ってせつなくなるのだ。
思い出すから。見送った背中を。
見えなくなるまで…。
(マタ アイタイナ)