「蕎麦ぼうる」。
京都の蕎麦菓子店「尾張屋」のもの。
和風クッキーといった趣きで、
花型なのがなんとも可愛らしい。
室町時代に尾張の国から京都に移り、
菓子屋を創業した「尾張屋」＊。
江戸時代から蕎麦屋も始め、
現在はその両輪で老舗としての道を
歩み続けている。
その尾張屋の銘菓「蕎麦ぼうる」を
先日、意外な場所で見つけた。
大阪・梅田のルクア地下にある
パントリーに数量限定で入荷していた
ので、早速購入。
ふたを外すとこの通り。
箱の受けの部分が広がる。
イラストは京都市内の地図。
大まかなものだが、
風情もありつつ実用的な趣向だ。
さくさくとした小気味良い食感。
途中からふわり、蕎麦の香りが口中に
広がる。
ここで
「ああ、蕎麦の菓子を食べているのだな」
と改めて実感する。
小麦粉、砂糖、卵というベースにそば粉が
入っているというシンプルなもの。
その素朴な味わいは飽きを感じさせず、
これが今日（こんにち）まで愛されてきた
秘訣なのかもしれない。
南蛮渡来の焼き菓子「ぼうる」に
そば粉を加えて出来た「蕎麦ぼうる」。
和洋折衷の蕎麦菓子は多くの人に愛され、
自宅用だけでなく手土産としても
喜ばれている。
京都に来たら、
そして大阪で見かけたら、ぜひ。
私はそばが好きで、関東にいた頃はもちろん、関西に来てからもよく食べている。蕎麦菓子も好物だ。たまに思い出したように「蕎麦ぼうる」が食べたくなるのだが、今回タイミングよく数量限定入荷に出くわし（しかもラス１！）、めでたくゲット。紅茶と一緒に頂いた。どんな飲み物にも合うのが、「蕎麦ぼうる」の懐深いところ。そろそろ新そばの時期。楽しみ、楽しみ。。