互いに育つ関係性 ~男性を育てるって?~

先日FBで
「男性は育てるもの」という投稿を
みた。

「いい男」を探すのではなく、
育てるのだ、と。

なるほどー、確かに。

育てる!と言い切ってしまうと、
そう言うあんたはどんだけ偉いんだ?
と思うけれど、

たまたま早く、多くを知っている方が、
良い芽を伸ばす助けをし、
過干渉にならない誘導のようなものを
する、という感じだろうか。

理想は、状況や環境を作ったら、
後は自分から気づき、
行動してくれるのを待つ・・。

やはり育てるということになるか。笑

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<わが家の場合>

同い年というのもあり、
結婚当初は夫の方が、幼い印象だったか
と思う。

あれこれいろんなことに興味を持って
動き、経験するのが好きな若い女性に
対して、
若い男性は自分の興味のある分野
(うちの夫は車やバイクが好き)には
めっぽう詳しいが、それ以外のことは
とんと分からない・・、
というイメージがある。

若いうちからフレンチやイタリアンを
食べ歩いていた女性と違い、
ラーメン、牛丼、カレーなら分かる
という男性。

わが家もまさにこの典型で、
ちょっとした記念日に食事へ行こうと
しても、まず夫は店を知らない、行った
ことがないから、オーダーの仕方もよく
分からない、という状態だった。

最初はマジか?と思ったが、
ちょっと考えてみれば、それもそうかと
思い直した。
経験値が違うのだ。
これは悪いことじゃない。単なる違い。

それからは(今もだけど)、
店の予約は私がして(自分の誕生日の
予約をする時が少々わびしい^^;)、
とにかく知って貰おうとした。

◎たとえばこんなこと
・きちんとした身なりで食事へ行く高揚感。
・そこで出される手をかけられた料理の味。
・すごす時間のかけがえのなさ、楽しさ。

高いものにはちゃんとした理由がある。
プライスレスなものを感じ、
それを愛でる感性を磨いてほしかった。
「大人の男」になって欲しかったのだ。
(偉そうで申し訳ない・・)

私がたまたま先にちょっと知ってただけ。
だから、こんな世界があるよ、楽しいよ、
と伝えたかっただけ。

そうしているうちに、夫は夫なりに
感じ取るものがあったようで、 今は
気の張るレストランへも二人で行ける
ようになった。

以前、三ツ星レストランへ行くために
スーツを新調したこともあったが、
その価値も分かってくれたようだ。
(多分。笑)

それでは、私はそのまんまかというと、
これまたそうではない。

結婚後に起こったさまざまなできごと。

夫や自分の食事作りをはじめとした、
身のまわりを整えることなどから、
多くのことを学び、育ってきたし、
育てられた、と思う。

「男性を育てる」という過程で
「女性も育てられる」ということだろう。

要は、おたがいさま、ということ。

互いに育つ関係性を持てる相手と
一緒に時間をすごす。日々暮らす。

そのことで人間的な深さや魅力が増し、
「いい男」「いい女」ができていく。

そういうことなんだと思っている。