むかしのこと。
横浜という字を見るたびに、
心がぎゅっとする。
そんな日々が続いたことがある。
それはこの街に、
もう取り戻せない時間と思い出が
あったから。
純度の高い思い出をそこに封じ込め、
宝石になるまで放っておこうかとも
思ったが、
限られた人生、
足を向けるのに躊躇する場所がある
というのはもったいない。
まして、横浜は本当に素敵な街である。
だから上書きした。
難しいことじゃない。
新たな体験を重ねる、というだけだ。
好きだった場所を歩く。
1人で、仲間と、大切な人と。
味わう、楽しむ、眺める。
よく行った場所で。
すると、
横浜はまた私にとって大好きで、
行きたいときに足を運べる街に
なっていた。
————–
なくすんじゃなく、忘れるでもなく、
放っておくのでもない。待つよりも、
能動的に自分をコントロールし、
行動する。
受け身でいて、
じわじわ不安の幻に浸食されるより、
希望と意思を持ち、振り返らないで
常に前進していたい。
大好きな人と笑っていたい。
いつだって「今」が最高なのだから。
上書きしていく人生。。