ぎゅっと目の詰まったドイツパン。
ほのかな酸味を感じるこのパンに、
オレンジのジャムをのせて頂く。
おいしいパン屋さんがあるという話を
聞いたのは、酷暑が始まったばかりの、
7月。
近所のお友達と一緒にお茶していた時
のことだ。
取り寄せするから、今度おすそ分けを・・
と言ってくれていて、この度タイミング
良く、お福分けして頂いた。嬉しい。
ドイツパン3種。
手に伝わるずしっとした重量感が
なんとも好ましい。
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京都・下鴨にある、
「自家製酵母のパンの店 はちはち」*。
もともとは西陣でカフェも併設して
営業していたそうだが、今年6月下旬
下鴨へ移転された由。
(現在はパンのテイクアウトのみ)
白いふんわりしたパンではなく、
どっしりしたドイツパンを中心に
茶系のパンのラインナップだと
聞いていたが、サイトを拝見し、
なるほどと納得した。
料理やスイーツ、パンもそうだが、
作られたものを見たら(味わったら)、
作った人の雰囲気が分かる、
ということがある。
(実際お会いしてギャップに萌える
場合もあり^^)
まだお会いしたことのない作り手さん
を想像すると・・。
質実剛健、素朴な力強さを持つ、
職人気質のかたという気がした。
ドイツパンを見て味わって抱いた、
勝手なイメージだがどうだろう。
「いちじく」。
クルミも入っている。
断面。
そのままでも美味だが、
フレッシュな梨をスライスして
のっけてみたら、これもおいしかった。
「キャラウェイシード」。
キャラウェイの清涼感ある風味が、
塩気のあるものと合う印象。
チーズをのせてみたらぴったり。
表面はこんな感じ。
こちらは「プレーン」。
みっしり詰まった断面。
これに、
オレンジのジャムをつけて食べた。
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ふわふわした柔らかいパン
ではないので、自然としっかり
噛んで食べることになる。
噛みしめるごと、噛めば噛むほど、
ライ麦、小麦の 旨味をじわじわと
感じる。
酸味と硬さはドイツパンの特徴だが、
それは分かりやすい美味というよりも、
少しずつ味わいの魅力を感じ、
いつしかとりこになっている・・、
といった類のおいしさだと思う。
頑固一徹、地に足のついたドイツパン。
野菜たっぷりのスープなど、
食事に合うイメージだったが、
意外と幅広く色々なものに寄り添う
底力を持っているんだなぁと感じた。
「自家製酵母パンの店 はちはち」の
パン。食べたら分かる、その魅力。
お友達の丁寧なラッピングに感激しながら頂いた。私は今までドイツパンはプレーンなものしか食べたことがなく、食事に合うパンという認識だったが、いろんな素材と合うんだなぁと思ったのと、密度が高く・硬いといっても、粉同士がふんわりと息をしているような、なんとも優しいものを感じた。これは「はちはち」さん独自のものかもしれないが、ドイツパンに今まで苦手意識があるかたでも、受け入れやすいのでは?と。硬派でありながら、温かさを感じるドイツパン。いつかお店にも行ってみたい。。