ずっと行ってみたかったカフェにおじゃましました。
木々が生い茂る庭。
土を踏みしめて歩き、通り抜ける風を感じて、ほっとひと息。
心が芯から癒された感覚。
おいしくて、なごやかなひとときでした。
京阪の星ヶ丘駅から徒歩5分くらいでしょうか。
「SEWING TABLE COFFEE」。
星ヶ丘洋裁学校の敷地内にあるカフェです。
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昭和初期に建てられたという木造校舎の星ヶ丘洋裁学校。
戦後から今までずっと生徒さんが学びに来られている、現役の学校です。
ふっさりと茂った木々の緑が窓から見える、とても素敵な場所。
昭和の時代にタイムスリップしたような、のどかな雰囲気。
田舎にある、農家だった祖父母の家を思い出しました。
校舎の入り口からそっとのぞいてみると・・。
教室のひとつが、GALLERYになっている様子。
この日は、作家さんの個展が開催されていました。
入り口を通り過ぎて、校舎の横をまわります。
こんな感じで庭へ入ることができます。
さらに進み、右に少し入ったところにあるのが・・。
「SEWING TABLE COFFEE」。納屋をカフェにしたんだそう。
お店のHPを拝見すると・・。
”気持ちを縫う、時間を縫う、人と人を縫う、
色々なことが縫い合わさって、あらゆるカタチが想像されていく”
という存在でありたい、と記してありました。
洋裁学校の特性にも沿うような、素敵なコンセプトです。
納屋の内外の風情、吹き渡る風、懐かしい土の感触。
なんとも言えない、心地よさ。
なごみの雰囲気にあふれていて、ほっとできる空間なんです。
ここで夫は「サイフォン珈琲(冷)」をオーダー。
私は「バナナ豆乳ジュース(冷)」にしました。
足元に蚊取り線香がたかれた、テーブルに座り・・。
中庭を眺めていたら、珈琲の良い香りが漂ってきました。
サイフォンで淹れられる珈琲の様子。
こぽこぽこぽ・・水が対流して琥珀色の液体が下にたまってきました。
見ているだけで面白い。楽しい。
静かな時間が流れます。
一杯ずつ丁寧に淹れてくださることに感激している夫。
私のバナナ豆乳ジュースも賑やかな音をたてて、今まさに出来上がりました。
両方とも、カフェオレボウルのような容器にたっぷり。
では・・両手で抱えるように持って、いただきます。
あぁ、冷たくって甘くって優しくって、おいしい!
冷たい飲み物は・・。
本来、これくらい外気温が高い中で飲むのが一番おいしいんでしょうね。
夫の珈琲も深みがあって、とってもおいしかったそうです。
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今夏、とても多忙だった夫。こちらに来て、
「すごく良い気分転換になった。疲れがとれた。」と言っていました。
これ、分かる。なんというか・・。
この空間に身を置いているだけで、疲れがほどけていく感覚があるんです。
そして空調などないのですが、慣れたら心地よい涼しさを感じる。
この日も、軽く35度を超す猛暑日。
外に出たら、やばいと感じる暑さでした。それなのに、わりと平気。
これは、木々と土、風の作用なんじゃないか。
普段は、アスファルトに覆われた道路の上をてくてく歩き・・。
ビルに囲まれた中で生活していても。
やっぱり体は、どこかプリミティブな感覚を求めているのかなーと。
もちろん、都会の便利さを享受している身なので、それに感謝しています。
だけど、たまーにこういう自然の中に身を置くと・・。
何かがチャージされた感覚があるんですね。
貴重で大切で、力が湧いてくるような、何かが。
帰り道、校舎の入り口横の木にありました。
セミの抜け殻です。たーっくさん、あったんですよ。
初めてセミの脱皮を見た時は感動したよね~、と。
そんな話をしながら、帰路につきました。
緑の中で、土と風を感じながら・・「サイフォン珈琲」など、
SEWING TABLE COFFEE。
蝉しぐれのふりそそぐ中、猛暑なのにどこか涼しくて、和める空間。
行って良かったなぁとしみじみ感じる、素敵なカフェでした。
ありがとうございます。
初めてこちらを知ったのは、もうずいぶん前。いつか行けたらなぁと思いつつ、大阪だから中々行く機会ない・・と思っていたけれど、今は関西在住の身。ようやく訪問することが出来ました。木造校舎のたたずまい、納屋ののどかな風情、本当に素敵で、心の底からほっとできる空間でした。この日、大変な猛暑で少々心配だったのですが、風があったのが幸いしたようで、二人とも倒れることなく^^なごみのひとときを堪能することが出来ました。今はまだ外気温が暑い時期。気候の良い頃にまた、中庭を眺めながらのんびりリラックスした時間を楽しみに行きたいなーと思います。。
~ある日のつぶやき~
暑いといつにもまして、なんとなく、とか、いつの間にか・・で行動してしまいがち。お風呂で「あら?私、体洗ったっけ・・(洗ったよ)」、はたまたキッチンで「え?いま私、何合お米はかったっけ?(3合ね。でもこれは暑さ関係なく、年中やってるけど)」ということが頻繁に起こる。暑さは「うわの空」度を上げる。根を詰めて作業する集中力も、張り切ってこれやっておこう~というやる気も、暑さの前では消えてしまいそうになる。いかん、いかーん!それこそ暑苦しいまでの気合いを入れて、ぬるーいぐだぐだ感に喝を入れなきゃ。いっときに比べれば、少しずつでも涼しくなっているはず。暑さを言い訳にせず、いつものペースを取り戻すぞー。。