○月△日 ~ふつうの日~
乾物や缶詰など、長期保存できる食品。
日常生活でも使うし、非常食でもある・・という存在。
これらはまとめてケースに入れている。
今日は久々にここを整理しよう。
これはまだ大分賞味期限まで間があるな。
こっちはもう食べないと・・。
・・って、これ何?
あ!前に「いつか食べよう」と思って買っておいたんだった。
レトルトパウチになっている、赤飯のもと。
白米と一緒に炊くだけで赤飯が出来るらしい。
今日は何ということもない、ふつうの日。
だけど今日はこれを使って赤飯を炊こう。
炊いている間におかずの用意。
包丁を使っていると、ごはんの炊ける良いにおいがする。
白米だけとは違う、ちょっと華やいだような香り。
赤飯が炊けて、支度も完了。もう夕飯どきだ。夫、帰宅。
「今日ね、お赤飯炊いたよ。なんでもないふつうの日だけど。」
「へぇ~。赤飯、久しぶり。」と夫。
では、いただきます。
「うわー、うまい。いいね、赤飯」・・夫、ご満悦。
「ほんと。あぁ、おいしい」・・私も嬉しくなる。
白米がほんのり紅色に色づいて、もちっとした食感。
噛みしめるたびに幸せな気分になる。
幼い頃は、お赤飯、そこまで好き!ってほどじゃなかった。
弁当で渡されたそれは、大抵冷たくてかたくて。
箸を入れたら、どかっと大きなかたまりが持ち上がって困惑・・。
という場面も多々。
だけどいつからだろう。お赤飯が好きになった。
お祝いごとで食べる以外に、普段食べるようになってからだ。
町のお餅屋さんで、みたらしだんごや桜餅を買う。
ついでにお店で炊いた赤飯を買う。
たまーになんだけど、その赤飯がおいしかった。
わずかな温みと、ほんわりした食感。
ふつうの日なのに、赤飯を食べたらなんだか気分が明るくなる。
ふつうの日に・・お赤飯。
なにごともない、ふつうの日が重なっていく。
そのことこそ、有難い。
赤飯を、お祝いの時だけじゃなく、ふつうの日にもぜひ。
*お赤飯*
ちゃんと、小豆やささげ&もち米を使って炊くと、きっとすごーく
おいしいはず・・ですが、私はこういう便利なものを使ってお赤飯
を炊いています。構えることなく、思い立ってぱぱっとできる・・と
いうのも、気軽でいいなと^^。それこそ、ふつうの日にお赤飯を
食べる、というシチュエーションにぴったりなような。。