おいしい「かやくごはん」を食べました。
炊き込みご飯のこと、関西では「かやくごはん」って言うんですね。
かやくごはんを食べると、なんだかほっとする・・。好きです。
なんば駅から徒歩数分。「大黒」さんです。
暖簾がなければ、普通のお宅のよう。
からから・・と引き戸を開けて店内へ。
大きなテーブルがふたつ。
ぐるりと取り囲むように椅子が並んでいます。
こじんまりした空間は年季が入っていて・・。
どこか懐かしさを感じる雰囲気。
名物「かやくごはん」の他、単品メニューがずらり。
組み合わせるなら焼き魚か・・と思ったのですが。
ふと目に留まった「かやく御膳」の文字。
写真にあるように、大きく掲げられています。
セットメニューのようなので、これにしよう。
おかみさんに注文を伝えてしばし待つ・・。
出てきたのがこちら。「かやく御膳」です。
かやくごはんと、小鉢が二つ、赤だしの味噌汁つき。
まずは赤だしから。濃い味噌の味と香り。
しいたけと、きっちり真四角になった硬い木綿豆腐が入っていました。
では、かやくごはんを・・。具は、こんにゃく、揚げ、ごぼう、かな。
米粒大ほどに細かく切られた具が、ごはんによく馴染んでいます。
だしの効いた、かやくごはん。
噛みしめるほどにじわじわと、旨みが出てくる・・おいしい。
ひと口食べ進むごとに、しみじみとした温かさが胸に広がる感じ。
上品で優しい味です。
ほろりとした食感ながらしっとりしていて、それがいい。
薄味ですが、だしがちゃんと効いているので、満足感のある味わい。
いくらでも食べられるなぁ、これ。
最初は多いかと思った「かやくごはん」。
気づけばぺろりと完食していました。
しみじみ優しい味・・「かやくごはん」など、大黒。
空腹を満たすためだけじゃなく。
懐かしさとあったかさを感じたい時。ほっと一息つきたい時。
暖簾をくぐりたくなるお店です。
ありがとうございます。
老舗の食事処ですが、入り口の植木がわさわさっと茂っている様子など、気取っていなくていいなぁと思いました。なんとなく浅草を連想させるというか・・。初訪問だったのですが、居心地は良かったです。常連さんらしき方がテーブルの上のお茶を目で合図して勧めてくれたり、接客も適度に放っておかれるおおらかな感じだったり^^。ちゃんとしたごはんをゆっくりのんびり味わいたい時にまた来ようと思います。。
~ある日のつぶやき~
「気休め」ってなんだか軽いというか、余り良い意味じゃないかのように思われがちだけど、気休めを言うことが悪いことだとは思わない。体調が思わしくなくても、意に染まない出来事があったとしても、身近な人がたとえ気休めでも、何か明るい言葉をかけてくれるというのは、どれだけ自分の力になることか。いつもその効果を思い知らされている。いっときでも慰められ、ほっと安心できたなら、その後の行動も違ってくる。気の持ちように大きな影響をもたらし、ゆとりを持って物事を捉えられるからかもしれない。責任逃れや現実を直視しない人に気休めを言う必要はないが、厳しい現実に痛めつけられている人に言う気休めは、薬になり得ると思う。。