さくふわっとした、極上ホットケーキを食べました。
バターの塩気とあっさりしたシロップの甘み。
生地の風味と相まって、なんとも絶妙のバランス。
軽い食感なので、いくらでもいけそう・・あぁ、おいしい。
奇をてらわない王道の、昔ながらの味です。
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ふっくら焼けたホットケーキには・・。
あらかじめバターが塗られています。
切ってあるので、供されたらすぐ食べられる。
だから、あつあつ。それがまた嬉しい。
シロップは透明で、さらさらしています。
すーっとホットケーキに染みこんでいく。
このホットケーキを頂いたのは・・。
道頓堀「純喫茶 アメリカン」。
夫とふたり、なんばで買い物をした帰り。
ちょっとお茶でも・・と立ち寄りました。
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高さも奥行もある、広々とした空間です。
内装も煌びやかでクラシックな趣き。
だけど入りにくさは全然なく、親しみやすくて落ち着ける雰囲気。
昔、父や母によく連れてきて貰った喫茶店を思い出します。
天井から下がるシャンデリアを包むように曲線を描く、螺旋階段。
思わず上がっていきたい衝動にかられましたが、案内されたのは一階。
あぁ、いいなぁ。レトロでゴージャスで「昭和」なこの感じ。好きです。
「わ、すごいね、ここ。見て。生花でしょ、あれ。」
夫の指さす方を見ると、店内のあちこちに花が飾られています。
それも一輪、二輪ではなく、大きなアレンジがどん、どんっと。
大輪のカサブランカなど、見事な花々がそこかしこに活けられていて。
気持ちまで華やかになります。もてなしの心全開、といった感じ。
夫と二人、「いいね、いいね」と店内を見渡しながら話しました。
小さくて可憐な野の花が、甘味処などの机にそっと置かれているさま。
楚々とした風情があって、これも中々良いもんです。
だけど、こちらのように圧倒的な花々の姿もまた、心癒されます。
こちらは「プリン」。
これもホットケーキ同様、気に入りました。
卵の風味がしっかり感じられる、硬めの食感。おいしい。
昔ながらの良い味。こういうの大好き。
夫はケーキセットにしていました。
選んだケーキは「オペラ」。
こちらもヘンに凝っていない、素朴な味だったそうで。
おいしかった~と夫、すごく満足していました。
昔ながらの味・・「ホットケーキ」と「プリン」など、純喫茶アメリカン。
レトロでゴージャスな空間、季節の生花、豊富なメニュー。
おおらかで、もてなしの心を随所に感じる、素適な喫茶店です。
また来ようね、と帰る時に二人で話しました。
ありがとうございます。
私は昔ながらのレトロな喫茶店が大好きなので、見つけたら入るようにしています。ただ、こういうお店のほとんどが喫煙可だというのが残念で・・。昔はみなどこのお店もそうだったし、分煙や全席禁煙が主流になってきたのは最近のこと、というのは分かっています。でもやはり、たばこの煙が苦手な人間としては、禁煙になってくれたら嬉しいな、と。愛煙家の方々には申し訳ないのですが・・^^;。
~ある日のつぶやき~
今回の訪問を振り返って思うこと。店内の生花にいち早く気づいたのは夫の方だった、というのが、花好きを自認する私にとって一番の痛恨事。笑 夫が見事な花を見ている時、私は目を皿にしてメニューの文字を追っていた・・というのでは、花よりだんごを地で行っていると言われても仕方ない。確かに「何を食べようか」ということで頭がいっぱいだったのは事実だけれど・・。普段、出かけた先で「これは○○っていう花でね・・」などと夫に講釈をたれていた自分が恥ずかしい。が、時と場合によっては、こういうこともある、うん。そう自分をなぐさめる事にした。だがしかし、これからはたとえはらぺこでも、周囲を見回してはっとするような素敵な設えがあれば真っ先に見つけられるよう、感度のアンテナを研ぎ澄ませたいと思う(キリッ)。。