光に溶け込みそうな、桜色の花びら。
あえかな、艶やかな、ふっくらとした花びら・・。
「花衣(はなごろも)」という美しい銘がついた、この和菓子。
やっとやっと出会えました。
赤坂にある和菓子店「塩野 」。
春のこの時期にどうしても来たいと思っていました。
ようやくの訪問です。
白い暖簾。
外から見える春の和菓子・・。
自宅用で・・と話して包んで貰いました。
念願だったこの時期だけの生菓子「花衣」をふたつ。
あともうひとつは可愛らしい「土筆(つくし)」です。
小さい頃、よく土筆摘みに行っていたのを思い出したので・・。
抹茶を入れて、「花衣」をいただきます。
桃色のういろうで出来た花びら。
中身は黄味あんです。
まろやかで淡い甘みの黄味あんが、柔らかな花弁と好相性。
見た目だけでなく、味わいまでもが淡く、柔らかく、上品・・。
味の余韻を追いかけたくなるようなおいしさ。
「土筆」は上用饅頭。
もっちりした皮と、なめらかなこしあんが良い。こちらも美味。
食べた後、心にふわっと春風が吹いたような余韻が残る。
儚いながらも存在感のある生菓子「花衣」。
もっとも優美な春の花びら・・。
東京の春を代表するお菓子です。
「花衣」は、前からず~っと気になっていた和菓子。春のこの時期だけのお菓子です。気づいたらもう終わってた・・と毎年春を過ぎてから思い出していたので、今回やっとやっと訪問できて、嬉しかったです。3月末に電話で問い合わせたら、「花衣」は4月中旬くらいまで販売します、というお返事。お取り置き(予約)も出来るそうで、個数が多い場合はそうして頂いた方が良いと思います、とのことでした。確実に・・と思ったら電話しておくのがいいようですね。この日は午前中早めに伺えそうだったので、お取り置きをお願いすることもなく、そのまま訪問して念願の「花衣」を無事ゲットできました。また来年出会えるのを楽しみに。。
~ある日のつぶやき~
最近、前にも増して和菓子が自分の中でブーム。つんっと置かれたその姿、色や形だけでなく、まわりの空気までも変える・・または溶け込む、馴染むような、世界感がとっても良い!見るだけでもそうだし、食べると気持ちがふっくりと和んで、落ち着くのだ。これからもいろんな和菓子を頂いてみたい。あぁ、和菓子食べ歩きの旅に出たいな。。