こちらも昨日と同じく「京都展」で購入した和菓子で、京都のおだんごの店「藤菜美(ふじなみ)」さんのもの。手前が桜道明寺、奥が豆大福です。道明寺で思い出したのが、もう出始めているお店もある”桜餅”のこと。西日本、私のいた広島ではこの道明寺粉を使った桜餅が主流でした。俵型に成形された道明寺粉の餅の中にあんが入っていて、おなかに小さめの桜の葉が巻かれている桜餅です。こちらにきて、知識としては知っていた長命寺に代表されるあの桜餅の実物を初めて見た時は、おお~これが!と感慨深いものがありました。関東では道明寺粉のものを探す方が難しいくらい、ふわりと上下重なった姿の桜餅を見かけることが多いです。今回藤菜美さんのお店で、いろんな大福がずらりと可愛らしく並んでいる中、桜の花がぽっちりのったこの大福に目を奪われました。道明寺粉のつぶつぶ感、まわりにもまぶされたそのふわふわ感。極めつけはこの色鮮やかな桜の花。それら全てが来るべき”春”を連想させます。私はこの一目ぼれした桜道明寺を、夫には豆たっぷりでふっくら福福しい豆大福を購入しました。ではいただきます。口当たりも優しい柔らかな餅のなかに程よい甘さのあんこ、そして桜の花の塩気が本当に良いアクセント。口中をすっきりと、そして桜の香りで満たしてくれます。春を食べた気持ち。おいしい~♪そして夫の豆大福も味見。写真だと余り写っていませんが、お豆さんがころころたくさん入っています。こちらも硬い塩豆と柔らかい餅、甘いあんこという名トリオでおいしいです。2種類の大福で、心もふんわり和みました。
ありがとうございます。
いつもは白いお皿を使っているのですが、今回両方とも白い大福ということ
で、久々に漆の菓子器を出してみました。古代朱といわれる深い紅色の器、
白い食べ物が映えます。収納スペースのこともあり、少数精鋭なうちの食器
たち。出すのを億劫がらずに、いろんな出番を増やしていこうと思います。