糀(こうじ)の明神甘酒、天野屋

ありがとうな毎日 seeding of the happiness この日、秋葉原に所用があるという夫とは別行動で、と思っていました。が、ふと気が変わり同行することに。神田明神さまにお参りして、気になっていたお店に行こうと思ったからです。そのお店とは「天野屋」さん。糀(こうじ)を使った商品を取り扱う老舗で、味噌や納豆、そして甘酒が有名です。こちらのお店には、地下6mの所に創業当時から守られている天然の土室(むろ)があるとのこと。そこで出来る糀を使って作られた甘酒・・甘酒好きとしては是非頂いてみたい、とずっと思っていました。お店の外観は江戸時代にタイムスリップしたかのような風情です。中に入ると、レトロな時計やかけ看板、ポスターなどなどが店内に所狭しと並んでいて、雑多なのにとても落ち着く空間。大正浪漫といった感じです。良いな~。窓際の席に座って注文すると、しばらくして出てきたのが写真のこちら「甘酒」です。甘酒、というと酒粕を使ったものがあります。私はそれも好きなのですが、今回のは糀を使ったもの。ひと口頂くと・・とてもさらりとしています。甘みもしっかりあるのですが、あっさりさっぱりとした味。酒の香りはなく、お米のミルクとでもいうような、まろやかでほの甘い優しい味がします。おいしい♪口直しに添えられた味噌もしょっぱさにカドがなく、丸みのある味です。これはいいわ~とひと口頂くごとに笑顔になりました。夫がオーダーした甘酒まんじゅうも、これまたしっとりもちもちした皮とあんが良い相性でおいしいです。甘酒・・酒とありますが、お酒が大人だとしたら、糀の甘酒はまるで赤ちゃんのよう。柔らかくて”生まれたて”といったような”命”を感じます。自然な生きた甘みをおいしく頂きました。伝統と自然の恵みに感謝!

 

お店の風情が作り込まれたものでなく、時間を積み重ねて出てきたもの・・・という感じでいいな~と思いました。初めてお参りした神田明神さま。すっきりとした男らしい雰囲気で夫も「ここ、いい雰囲気だね~好きだなぁ」と言っていました。お参りするご縁を頂けて、ほんとに良かったです。