弁財天の人形焼、板倉屋

ありがとうな毎日 seeding of the happiness あ~なんだか良い香り・・。その香りに誘われるように、ふらっと入っていったお店が人形焼の「板倉屋 」さんでした。「ひとつでもいいですか」と聞くと、「いいですよ~」と渡してくださった人形焼は、あっつあつ。「焼きたてであついので中のあんに気をつけてくださいね」と声をかけてくれました。店内の席に腰掛けて、ぱくっとひと口。薄くてふっくらとした皮の中には、熱々とろりのこしあんがたっぷり。ふんわりしっとりしていて、おいしい~♪ふとショーケースに目をやると、何やらいろんな顔が・・。こちらは七福神をかたどった人形焼のお店なのだそう。「私が今頂いたのはどの神様だったんでしょう」と聞いたら「弁財天です」と笑顔で答えてくれました。弁天様かぁ~と福福しい気持ちになって、お店の奥に目をやると、今まさに人形焼を焼いているところ。じ~っと見ていたら、「中で見ますか?」との言葉。「はい!ぜひ!!」と言って暖簾をくぐると・・。人形焼の焼ける香ばしい香り、と同時に目の前では見事な手さばきで型を返し、ぽんぽんと出来立ての人形焼が木の箱に入れられていきます。しばし見とれた後で、写真を撮らせて頂いて良いか伺うと、本当に快く「どうぞ~」と言って頂きました。そればかりか、実際に今使っている型と昔使っていた型を見せて下さいました。手にとってみるとずっしり重く、両手でも持ち上げるのに苦労するほど。ラクラク返しておられるように見えるのがすごい。今の型は神様のお顔だけのもの、昔の型はそれぞれの神様の全身で、ちゃんとお顔の方の前側と後姿とに分かれていて、閉じると立体的なお姿になる・・という寸法です。この後姿が丸っこくて良い感じなんです。そう言うと「そうそう、この後姿に味があっていいでしょ」とお店の方。ただ、今の型の方が深さがあるので中のあんこを沢山入れられるのだとか(!)。この辺りはその昔、人形作りの職人さんがたくさん住んでいたから人形町という名前がついたそうですよ・・等といろんなお話をして下さって、私がほほぉ~と聞き入っている間も手はずっと動き続け、次々とほかほかの人形焼が生まれていました。今年で創業103年を迎えるという板倉屋さん。素晴らしい職人芸と興味深いお話、伝統のおいしい人形焼、堪能させて頂きました。ほんとにおいしかった!

ありがとうございます。

こちらの人形焼は七福神・・ですが、6体なのです。お店の方がご厚意で見せて

くださった雑誌(以前お店が取材された時のもの)に”型が6個の方がおさまりが

いいから「六福神」なのだ”、と書いてありました。そかそか~。HPには”6人しか

いない七福神にお客様の笑顔を足して、七福神にしてあげてください。”とありま

す。ほんと、こちらの人形焼を頂いたらみんな笑顔になれるといます。印象的

だったのは、お店の方が人形焼の事を「お顔が・・」等と敬語使われていた事。

型としての七福神の神様方に敬意を持ち、大切にされているが伝わってきま

したよ。。