あれから季節がめぐり、
いろんなものが
とおりすぎていった
あんなこと、
こんなこと、
あのひと、
このひと、
冬がきて、
春がきて、
夏がきて秋がきて、
また冬がきた
だけど
ずっとここにある
こんなにいろんなものが
とおりすぎたのに
ある、ずっと
とおりすぎていくもの
それに気を取られて
あんなことになるまで
心を痛めていたなんて
ばかだったな
ばかだな
とおりすぎていくもの
それはいつだって
パターンがある
そんなものに
こだわってるなんて
つまんない
とおりすぎていくもの
それは
その場限りの
その時だけの
気休め
それは
何かの代わりで
何かになれない
まったく別の何か
ねぇ
それはきっと
とおりすぎていくもの
だから
気にしなくていいの
その存在に
胸が痛くなるほど
気に病まなくていいの
見ているのは自分
痛めつけているのも自分
とおりすぎなかったものが
何かってことは
もう気づいてる
見るべきは
とおりすぎていくもの
ではなく
とおりすぎなかった
いつまでもここにあるもの
それが何かは
分かってる
求めてたものだって
気づいてる
とおりすぎていくもの
であれば、もう手放そう
いつまでもここにあるもの
それを大切に
私は大切にしているよ
あなたはどう
あなたにとってこれは
なんなんだろう
とおりすぎていくもの
それとも
いつまでもここにあるもの
私は大切にしているよ
唯一無二だと思うから
あなたはどう