京都・水尾の柚子を用いた「柚味噌」。
濃厚でありながら余韻は淡泊。
その典雅な味わいは、
古(いにしえ)から人々の心を捉えて
離さない。
烏丸御池駅からほど近い場所にある
「八百三(やおさん)」は、
宝永5(1703)年、精進料理店
として創業した。
初代 八幡屋三四郎の考案した
「柚味噌」が好評を博し、
専門に扱うようになったそうで、
創業以来300年を超える年月、
一子相伝の味を守り続ける老舗である。
ショーケースには、
柚子をかたどった陶製の器。これらは
「八百三」本店のみの取り扱いだ。
大・中は定番商品だが、 右の小さい器、
こちらは”復刻限定陶器”で今だけの限定品。
お話では今年いっぱいを目途に、とのこと。
今回この復刻限定陶器の「柚味噌」を購入。
渋い黄味がかった地に、
柚子をはじめとした実りの作物の
数々が描かれている。
端正な箱。この中に・・。
手のひらにおさまるサイズの器。
田楽や和え物などの調味料として。
また、ごはんやパンにのせるなど。
和洋問わず、好みに合わせて。
300年前のあの人と同じように、
今を生きる自分もこの味を堪能できる。
この幸せをかみしめたい。
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今は昔、まだ大学生だったころ旅行で訪れた京都にて。思えば当時から食べ物、各地の名物に興味を抱いていた私、当然こちらの「柚味噌」はチェック済みだった。日暮れ迫る夕刻、姉小路通を歩いてようやくたどり着いた「八百三」で、念願の「柚味噌」をゲット。もちろん柚子を模した陶器入りのが欲しかったが、学生の節約旅行・・予算の都合上、一番小さな木箱入りのを購入したように記憶している。それから20年以上たった先日、たまたま近くに用事があり、てくてく歩いていた時に看板を見て「ふぉぉ!」となった。「八百三」じゃないか。吸い込まれるように店内へ。”復刻限定陶器”のお話を聞いて、これだ!と即購入。ブログでご紹介することに。私は早速アツアツごはんにのっけて頂いた。 合う。合うに決まってる。そのままぱくっとでもイケる。白味噌ベースに卵も入っていて、深みと爽やかさのある味わいだ。本店だけの取り扱い「柚型陶器」、今なら昔扱っていたという”復刻限定陶器”もある。機会があったらぜひどうぞー。おすすめ。。
<八百三>
〒604-8185
京都市中央区姉小路通東洞院西入
電話:075-221-0318
営業時間:9~18時
(祝日は10~17時)
定休日:日曜、木曜
*地方発送も承ります、とのこと。
(↑しおりにあった内容。要確認)
京都高島屋、JR京都伊勢丹、
大阪梅田阪急などの他、
東京日本橋高島屋地階「味百選」でも。