「スズキのポワレ」。
夏野菜とともに 枝豆のソースで・・とあります。
爽やかでありつつ、コクのある枝豆のソース。
これが、ぷりっとしたスズキにも夏野菜にも合ってる。
おいしいです。
箱根の老舗「富士屋ホテル」。
写真は、フラワーパレスとも言われる「花御殿」。
本館からの眺めも圧巻です。
こちらは西洋館。
くるりと振り返ったら・・。
ここが富士屋ホテルのメインダイニング。
「ザ・フジヤ」です。
前からここに来てみたかったんです。
先月、予約なしで行ってみたら・・お席ご用意できますと嬉しい言葉。
ただし一時間と少し程度、待つ必要があるとのこと。
待ちましょうーという訳で、その間ホテルの庭を散策していました。
一時間たつ前に、そろそろかな・・と行ってみたら。
ちょうど私たちの順番でした。
店内はほぼ満席。
皆さん賑やかに和やかに、話が弾んでいる様子。
もう食事も終盤、といった感じ。
はらぺこの私たちは、これから。
わくわく期待が高まります。
草花や鳥などが描かれた天井。
額のような格天井を見ていると・・。
お寺みたいな雰囲気を感じます。
日光東照宮をモデルに建てられたという、メインダイニング。
飴色の木に施された彫刻も見事です。
窓際の席に案内されました。
さぁ、はじまりです。
私が選んだコースは、「ベル メール ”美しい海”」。
シーフードと旬の野菜を使ったコースです。
野菜は「箱根ファーマーズ」のもの。
地元・箱根で育った元気な野菜なんだそう。
これは前菜。
北海道から直送された「時鮭(ときしらず)」の自家製燻製です。
グリーントマトのガスパッチョが添えられています。
時鮭の燻製・・。
旨みがぎゅぎゅっと凝縮されていて、香りがすごく良いです。
鱧のスープ。
真っ白な鱧の身。夏ですねー。
夫は「ボヌール」というコース。
メインが魚・肉両方で、ボリュームある内容です。
復刻ランチ2012、とあります。
代々受け継がれてきた伝統のレシピによるもの、とのこと。
スープはコンソメをチョイス。
箱根の天然水と厳選した食材。
これらを丸三日間煮込んだという、コンソメスープ。
ザ・フジヤおすすめの一品だそう。
きれいな黄金色です。
前菜が来た頃は、店内にいる客は私たちだけ。
貸切状態の中で食事がスタートしました。
ひと口味わった夫が「ぜひ・・」と言うので、少しお相伴。
おー、深みのある味。豊かな味がします。美味なるかな。
これはメインの虹鱒。
「富士山の湧き水で育った虹鱒 富士屋風」です。
みりんを使ったというソースはどこか親しみのある懐かしい味。
甘辛味って日本人の大好きな味ですよね。
こちらも夫のメイン「国産豚のブルゴーニュ風」です。
うっすらピンクがかった断面で、見るからに柔らかそうなお肉。
ゆっくり時間をかけて頂いたので・・。
ボリュームあるコース内容だった夫はもちろん、私も満腹近く
になっていました。
でも、デザートは別。
ちゃんとその分はおなかのスペース、あいてます。
こちらは夫のデザート。
「皇族の方々に愛されたチョコレートナッツサンデー」です。
どどんとした、よく見かけるチョコサンデーをイメージしてた私。
こじんまりと上品に供されたその姿を見て、恥じました。笑
私のは「白桃のコンポート 赤いフルーツ風味」。
ココナッツとシャーベットとそのチュイルを添えて、とあります。
桃、大好きなんです。
コンポートでもすごくフレッシュで・・大満足。
あったかい紅茶をたっぷり頂きながら、夫と話していると・・。
くたくたに疲れていた心身が回復していることに気づきました。
おいしいものとゆったりした空間は、癒しの力があるんですね。
生き返った感じです。
あー、ここに来れて良かった。
窓の外、本館の方に目をやると・・。
なにやら撮影中みたい。のんびり歩くちびっこの姿も。
それぞれがそれぞれにくつろいで、楽しんでいる姿。笑顔。
これらをたくさん見るのも、心に力が湧いてくるもの。
笑顔いっぱいの佳い時間をすごせました。
来れて良かったねと話した「ザ・フジヤ」。食事の最初から最後までずっと私たちだけで貸切状態だったこともあると思いますが、本当に本当にゆっくりとくつろげて、何かとても良いものを自分に充電できたと感じました。たまーにあるこういう時間があるからまた頑張れるというか、日々淡々とすごしていく原動力になるような気がします。私にとって富士屋ホテルは箱根そのもので、ここに来ると元気が湧いてきます。また行きたいな~。。
~ある日のつぶやき~
今よりうんと若い頃、おいしいものはおいしいってだけだった。おいしいもののまわりにあるもの、について考えたこともなかった。でもあの頃から結構な月日が流れ、今思うのは、おいしいもののまわりにあるものの大切さ。誰と、どんな風に食べるのか。それがものすごく大きいんだなーという当たり前のことに気づけた。あと何回食事するのかわからないけれど、心の力になるような時間を少しでも多く持ちたいと思う。。