今月初め、埼玉の川越へ遊びに行きました。目に入った物を食べ歩いていたら、お昼ごはんが入らないくらい満腹に(笑)。そんな中、帰り道で気になるお店発見。表にさつまいもの段ボールがあるという事は・・・焼きいもだ!
お店に入ろうとして・・・食べたいけどおなかはいっぱい。残してしまったら申し訳ないので、ひとつを半分にしようと店先で短く話し合い(真剣です)、夫がお店のおじさんに「ひとつ下さい」と言いました。するとおじさんは「お!彼女もいるんなら、いっこおまけしてあげるよ~」と笑顔で言ってくれて、素早く「はい」、「はい」と夫と私にひとつずつ、焼きいもを手渡してくれました。お代はいっこ分だけです。「ありがとうございます!」と店を出ると「うちのは皮まで食べられるから、そのままかじって食べてね。美味しいよ~」とぴかぴかの笑顔で見送ってくれました。
道路を渡って早速皮ごとがぶっとかじりついてみると、すっごく美味しい!なんだこれは~!!皮はパリパリと香ばしく、中のいもはまんべんなく黄色く透き通っていて、ねっとりと甘いのです。いも自体の自然な甘さなので、どんどん食べ進んでものどが渇きません。美味しさに「ふわぁ~」と思わず声が出ます。
実はちょっと気持ちが沈みそうな事があったのですが、焼きいもを食べ終わる頃にはすっきりとして、むしろ上昇していました。いっこ買っていっこおまけって・・・おじさんの「うちの美味しい焼きいもを食べて喜んで貰いたい」という純粋な気持ちに、心底感動しました。神様がおじさんに姿をかえて励ましてくれているのではないか、と思ったくらい。おいしいものが与えてくれるすごい力を改めて感じました。おじさん、今でも感謝しています。
ありがとうございます。
川越は、さつまいもを使った食べ物が有名だと聞いてはいましたが、本当でした!
お菓子、そば、うどん等、見事なほどあらゆる物にさつまいもが使われています。
いもづくしのお菓子やソフトクリームを食べ、菓子屋横丁にも行って日本一大きい
という95cmもある麩菓子をお土産に買いました。天然酵母のパンや焼きだんご
も食べて、食べ歩きを心ゆくまで楽しみました。
おなかいっぱいといいつつ、おじさんの焼きいもをまるっと一本食べきったのは、
いもと心遣いが余りにも美味しかったからです。くいしんぼだからではない・・・と
思います。たぶん。