克己心 -欲より強いもの-

優勝の時に流れる涙見て陶酔じゃなく克己心だと
向上をし続けるより維持ですら厳しいと知るのが加齢かも

「克己心 -欲より強いもの-」

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◎創作ノート<解説>
ある大会の映像で、優勝した方が泣いておられて。これは自然にあふれてきた涙で、自分と戦った結果、勝てたという涙だと感じました。人と競う性質の場ではあるものの、その真髄はこれまでの自分や怠け心に打ち勝てるかどうかで、自分に勝てた現実に優勝がついてきたのだなと。自分への憐憫や陶酔で流される涙とは対極の、克己心からの涙に胸打たれました。年を取ると、これまでと同じような研鑽や精進だけでは結果が出にくくなる。向上までいかず、維持ですら難しい。活躍していた人ほど、加齢が原因だと認めたくない気持ちが強いかもしれませんが、加齢は誰にでも訪れる自然なものであり、それを認め、今の自分でどこまでできるのか、できないこともあると受け入れるのが大事だと思います。自分自分という欲や顕示欲、憐憫や陶酔ではない克己心は、素直に現状を認める前提のもと、最強なのかもしれないなと思いました。