背番号 -自分だけの永久欠番-

着るのならあの番号のものがいい だから持たないそれ以外のは
自分には深く意味ある番号で心に闘志情熱を持つ

「背番号 -自分だけの永久欠番-」

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◎創作ノート<解説>
背番号には永久欠番というのがあり、記録や功績の大きかった選手の番号はその人のものとされ、後進の者がつけることはない。これは公の決まり事ですが、自分だけの決まり事として、ある背番号や存在を心に刻んでいる人もいるのではないかと。推しの背番号と名前のユニを着て応援する、のは近年の応援スタイルの定番。その選手が引退し、後輩達が同じ番号をつけてプレーする時、そのチーム全体を応援するか、また別の推し選手を見つけるのか、はファンそれぞれだと思います。番号をつける側の選手の皆さんは、この番号が良いと希望して、上から言われて、空いているから等、理由はさまざまながら、背番号を背負ってプレーする。希望する際、ほかの人には理解されなくても、自分にとって意味のある、好きな番号があると思うし、本当の理由を明かすか明かさないかは本人だけの裁量。自分にだけは分かる深い意味のある番号、を付けている選手のかたもいるかもしれません。それによって自らを鼓舞し、闘志をかきたて、情熱を燃やす。その源となる番号を得て。公に永久欠番だと認められなくても、後輩が同じ番号を背負ってプレーしていても、選手それぞれの番号は意味からして永久欠番だと私は思っています。自分だけの永久欠番だと。