特別なことをしなくてただぼうとしてていいから夫婦なのだと
旅立った私がすぐに戻る場所 あなたが座る仏壇の前
「夫婦とは -両親を見て思うこと-」
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◎創作ノート<解説>
今年の初めに父が亡くなってから、母は週に一度お参りに行き、実家の仏壇には毎日手を合わせているようです。膝の調子が思わしくなく、歩くのもゆっくりになってしまった母にとって、それはできる限りの最大のこと。そうしていると、母なりにリズムよく生活できる様子です。帰省した時、父と母と一緒にいると、なんにも特別なことはなく、父に介護が必要になってからは特に、淡々と日々すごしている感じでした。こういうのが夫婦だよなぁと。激アツでも、極寒でもない、ちょうど良い温度。これが長く続いていくのが夫婦関係だなーと。そして、あの世に旅立った父が魂で戻って来る場所があるとしたら、やはり母が座って語り掛けている仏壇の前なのかなと。言葉で返事が返ってこなくても、母は父に日々いろんなことを語り掛けたり報告したりしているようで、それを父はまた生前と同じように聞いているのかなーと思っています＾＾