1970年代入団のレジェンド -私の推し-

おじさんの集まりだと思っていた場所に赤い疾風慶彦
柔らかな優しさと闘争心が同居しているのが大野さん

「1970年代入団のレジェンド -私の推し-」

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◎創作ノート<解説>
生粋の広島ファンだった亡き父は、言ってみればカープの箱推しで、特に好きな選手はおらず、全員が好きだったと思います^^ただ、黒田投手は特別な存在だったようで、仕事先でお会いした時、あのシャイな父が勇気を出してサインをお願いし、もらってきたと聞いて、驚いた記憶があります。では私はどうかというと、広島の人なら共感してもらえる人が多いかと思いますが、意識していなくても基本、カープ愛が根底にある。シーズン中にカープの動向や勝敗をまったく気にかけずに生活していたとしても、カープが勝てばそこはかとなく嬉しいし、負けたと聞けばなんだか悲しい。そういうものなのです。刷り込まれたものというか。だからカープの箱推しというのは、父ほどではないにしろ、同じながら、特にどの選手が好きかというと、高橋慶彦と大野豊(プロになった順に書いてます・敬称略)。カープが初優勝した年、広島は歓喜の大騒ぎ。幼い私も広島駅前に母と行ったら、セールで興奮の渦となった人・人・人に圧倒されて。。初の日本一になった年は、あの江夏の21球という死闘、伝説が生まれ、父もこの時の話が好きでした。浩二、衣笠など、当時の主砲達だけでなく、選手は皆おじさんばかりで、憧れるとかいいなと思う域を超えた存在。ですが、慶彦を見た時、なんだこの人!✨と。若く、爽やか、やんちゃで、シャイで、おじさん達とは一線を画した雰囲気、オーラ、存在感。シーズン中は、チャンネル権のある父が有無を言わせずカープ中継を見るので、私も見ざるを得なくてw見ていましたが、慶彦が塁に出たら走る、ので、それを見るのが楽しみでした。大きく取ったリード、一瞬の隙をついて必ず走り、なめらかで美しいヘッドスライディングでセーフになる。慶彦ほど綺麗な盗塁ができて、色気、やんちゃさ、男気、可愛げのある男、選手はいないのではないかと思うほど。大野さんは呼び捨てが似合わないというか、大野さんって大野さんで(笑)、間近で何度もお見かけしたことがあるのですが、清潔感があって、すらっとした体躯のイケメン。えらそうなところはひとつもない、謙虚であたりの柔らかい紳士です。サインくださいと言えず、もらったことはないのですが(もうほんともらっとけばよかった・いつでももらえるかなと思ってもらってなかった・今度お会いできたらもらいたい)、投手時代の活躍はもちろん引退試合で146km/hのストレート、今でも現役当時と変わらない体型、ほぼ同じスピードで投げられる70歳@今年の8月で、ってヤバすぎ✨です。慶彦も大野さんも間違いなくレジェンド。島根出身で巨人ファンだったという大野さん、14年カープでプレーしてその後ロッテや阪神にもいた慶彦。いろんな経緯や歴史がある中、やはりカープのユニフォームが一番似合うなと思います^^