教室 -なつかしさと静けさ-

卒業以来と窓の外を見る どきりとした あの日と同じで
ふんわりと風を受けるカーテンだけ 居残りしてる生徒を見てる

「教室 -なつかしさと静けさ-」

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◎創作ノート<解説>
大学四年の時、教育実習で母校である高校へ行った時の、放課後の教室の風景。教室からグランドをみると、部活中の生徒達がいて、それが自分の学生時代と同じでした。もちろん、生徒達は当時の生徒じゃないけれど、走っている、話している、笑顔でいる、その様子が同じで。四年経っていても、全然変わらないことにどきっとしました。次のは想像のシチュエーションを詠みました。授業が終わり、宿題なのか課題なのか、教室に残って勉強している生徒だけがいて、静かな中で動いているのは風に揺れるカーテンだけ、という光景です。教室、という言葉を聞いた時のイメージ。私の場合、静なのです。動ではなく。授業中や皆が騒がしくしてる時ではなく、放課後の、誰もいない、もしくはいても数人だけの、静かな様子。なつかしさと共に思い出すのは、静かな放課後です^^