大阪の町を散策してきました。
といっても、現代の町ではありません。
江戸時代、明治、大正、昭和の大阪を体験できる場所があるんです。
写真の町並みは、模型であらわした昭和初期の北船場。
電車や車が走り、道幅も広くなってますね。
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天神橋筋六丁目駅からすぐ。
「大阪市立住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館」*。
建物の8~10階が展示スペースとなっています。
はじめに10階へ上がり、9階、8階と下りて観ていくようです。
ではまず10階へ。
落語家 桂米朝氏の語りが流れています。
それによると、ここはどうやら江戸時代の大阪のよう。
ほほ~。なるほど。
大店や裏長屋を上空から眺めることになります。
ここから9階に下りると・・。
実際の町並みの中を散策することができるんです。
では早速進んでみましょう。
風呂屋、唐物屋、本屋などが通りに面してずらっと並んでいます。
これは薬屋。火の見櫓も見えます。
着物姿の人がちらほら。結構な人数。
後で分かったのですが、館内で着物の貸し出しをしているんです。(有料)
この日は外国人観光客の方々が多く、皆さん着物姿になってました。
お店の裏側へ続く道・・。
ふふ、わんこが二匹いましたよ。
これが本物と見まがうほどの精巧さ。
夫がしきりに、いいね~を連発していました。笑
大店の中に入ったところ。
台所スペースですね。かまどや台所用品がたくさん。
どれも高さが低いです。
当時の人々の身長を考慮に入れても、低め・・。
これは腰を痛めた人も多かったんじゃないかなぁ。
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大店の裏は、庶民のくらしの場、裏長屋。
時代劇でも一部のみ映る事はあります。が。
全体を観て、実際に中に入る事が出来る場所は滅多にないはず。
時代小説好きの私。
頭では大体の間取りや様子を想像しつつ、読み進めています。
でもこうして江戸時代の長屋を実際に見ることができるのは・・。
雰囲気を直に感じられて嬉しいです。
長屋のくらし・・質素で隣近所との付き合いも密だったんだろうなぁ。
中にある小物一つとっても、大店のゆとりあるくらしとの違いがみてとれます。
狭いスペースに小さな屏風を立てまわし、整理の行き届いた部屋。
小物がたくさんあふれんばかりに詰め込まれている部屋。
住む人それぞれの職業や性格まで表れていて、とても興味深かったです。
火灯し頃・・行灯に灯りが入りました。
面白いのが、朝・昼・夕方・夕立・晩、と空模様が変わっていくこと。
写真は、夕立の後で虹が出て、日が暮れかけた時のもの。
本当に江戸時代の一日を朝から晩まで体感することができます。
では、8階へ移動。
こちらでは、明治・大正・昭和の大阪の町並みが模型で再現されていました。
写真は北船場ですが、川口居留地、空堀通、通天閣とルナ・パークなど。
色々あって、ひと目で当時の町の雰囲気を感じることができます。
昔の町並みとくらし・・「大阪市立住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館」。
10階では上から。9階に降りて、実際に町の中に入り込み・・。
8階でより大きく広い上空から・・。
いろんな目線で大阪の町を見て、時を超えた大阪の空気を体感しました。
とても楽しかったです。
ありがとうございます。
行ってみようと夫を誘って出かけたところ、想像以上に楽しい空間で、夫も喜んでいました。ここはあらゆる年代の人が面白いと感じる要素が盛りだくさん。風呂屋の中では、おばあちゃん二人が「こういうの、小さい頃あったなぁ。なつかしわぁ~」と話されていましたし、子供たちは先の犬だけじゃなく、屋根の上の猫やすずめ達を見つけて笑顔、外国人観光客の皆さんは着物にも、町並みをみることにも、すごく興味深そうにしておられました。パノラマはすごく細かいところまでよく出来ていて、じっくりみていたら、あっという間に結構な時間が・・。タイムスリップできる面白空間・・満喫しました。。
~ある日のつぶやき~
昔は、夜になると真っ暗なのが当たり前。行灯の光だけが頼り。今の暮らしからしたら、不便に思える。だけど、昔の暮らしはとても原始的でシンプル。今より自然で、体や気持ちにも優しいものだったのかも・・。だけど、夜に昼間のような明るさを保ち、望めば昼と変わらない生活を送ることができる・・という今の環境も有難い。どっちがいいかじゃなく、今目の前にある環境に感謝して、出来るだけ、許す限り、自然に近い生活を心掛けたいと思う。時代や環境が変わっても、人の気持ちは変わらないんだなぁ、きっと。。