黒蜜ときなこをたっぷりかけて・・。
おいしいおやつを食べました。
お友達から頂いたお土産「やせうま」。
大分名物なんだそう。
中身は、幅の太いきしめんのようなもの。
に、黒蜜ときなこがセットになっています。ふむふむ。
麺状のものを茹でて、これらをかけて食べる、ということか。
しかしなぜ「やせうま」という名前なんだろう。
袋裏面に由来が書いてありました。
かいつまんで紹介すると・・。
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平安朝のころ。
京都の御所で育っていた、藤原鶴清麿という幼君。彼が・・。
豊後の大友家を頼り、黒野で隠遁生活を送っていた時のこと。
八瀬(やせ)という乳母が幼君に作って差し上げていたおやつ、がこれ。
幼君がそれをせがむ時に「八瀬 うま」が欲しい、と言っていた言葉。
この言葉がそのまま「やせうま」になった、とのこと。
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へぇぇ~。
よく幼い子が使う幼児語である、食べ物を指す「うま、まんま」。
これに人の名がくっついたものだったんですね。なるほど。
隠遁生活という、贅沢とは程遠い暮らしの中から生まれたおやつ。
だけど、「八瀬 うま」と幼い若さまから所望されるたび。
きっと心を込めて作っていたんでしょうね~八瀬さん。
細長く成形された小麦粉を茹で、きなこをかけた素朴なおやつ。
とても優しい味がしました。しみじみおいしいです。
素朴なうまさ・・大分名物「やせうま」。
遠い昔から伝わるおやつを食べて、気持ちがあったかくなりました。
ありがとうございます。
黒蜜ときなこという組合せは定番で、主役が麺状だったり、葛餅だったり、だんごだったり・・きっと日本全国で似たようなお菓子はあると思うんです。でもその由来は様々。それこそが面白く、ドラマなんだよなぁと感じました。。
~ある日のつぶやき~
幼い子にせがまれて作るおやつは、いつの時代でも、優しいおいしさにあふれた素朴なものなんじゃないかなー。お母さんやおばあちゃん、もしかしたらお父さんかもしれないが、自分が小さかった頃、身近な大人が作ってくれたおやつの味。普段は忘れていてもきっとずっと心の中に残り、特別なものだという気がする。。