光のはなし

先日お店に行き
カウンター席に座っていたら、
夕暮れ時の店内に、さぁーっと
とてもいい光が入ってきた。

思わずカメラを構えると、
(最初に撮影許可を頂いていました)
「この時間の光、いいですよね。
私も好きなんですー^^」
とお店のおねえさん。

「ほんといいですねー。
私もいいなと思ったので^^」と
答え、また光の方を見て、
カメラを構え直した。

—–

光を意識するようになったのは、
写真を撮るようになってから。

この場所は何時頃の光がいい、
ということにも敏感になった。
室内でも屋外でも。

それぞれの花がいつ咲くとか、
木々が芽吹く時、
葉っぱの色の鮮やかさ、変化、
どんな生き物がいて、
風はこんなで・・・。

そういうこともすべてそう。

—–

なんともなしに
生きていた頃からしたら、
やはり違っていて…。

もともと持っていた五感が
拓かれた感覚。鋭敏に、
豊かになった、というか。

だからたとえその時
カメラを持っていなくても、
心のカメラは常にあって、
レンズという目は
無意識から意識的に
その時々の自分の琴線に触れる
事象を写し出す。

カメラを持っていたら、
それをなるべく残したい。

そして残したものが、
誰かに喜んでもらえて、
それが自分の喜びにもなる…
という人々が、
プロになっているのだろう、
と思う。

—–

シャッターをきり、
ふと顔をあげると、
お店のおねえさんと目が合って、
お互いニコっとする^^

光がいい、
という感覚を共有できて、
なんだか気持ちが上がった。

それにしても、いい光。
自分の目でも
しばらくじっと見ていた。

また来ようっと。。