揚げ足取りは何も生まない -正しいことがすべてじゃない-

日本語が好きだ。

情緒ある言い回しが豊富で
美しいなと思うし、
ひとつのことをこれだけ沢山の
言葉で言い表せる言語は
そうそうない。

日本に生まれて良かったなーと
思っている。
(女に生まれて良かったーとも。笑)

だが日本語は、
その多様性と複雑さにより、
かなりの確率で間違いが起き、
記憶違いや、聞き間違ったまま記憶する、
などで誤った使い方をされることも多い。

〇  うろ覚え
×   うる覚え

〇  認めざるを得ない
×   認めざるおえないor負えない etc

数え上げたらきりがないほど
沢山ある。

私も普段「あれ!?」と思う事はある。
(気づいてないことも多々ありそうだが‥)

でもね、思うのだ。
「意味が通じてりゃいーじゃん」、と。

発言者の人に恥をかかせてまで、
細かく訂正する必要あるかな?と。

いや、これをそのままにしておくと
その人がのちのちー、的なことも分かる。

とはいえ、テストじゃないんだし、
仕事の原稿でもないのだから、
いわんとすることさえ伝わっていれば
もうスルーでいいんじゃないかと思う。
(もちろん公的に発表する文章などは
ちゃんとした日本語じゃないといけない。
普段の会話や気楽なやり取りで、の話)

私も日本文学や日本語について学んだ
経験はあるが、別に「それがどーした」、
だし、普段このことを使う場面はない。
たぶん、ほとんど忘れてる(笑)

知識や知性は人を糾弾するためじゃなく、
自分もまわりも幸せにする、幸せになる、
感じる、ためにあるものだと思っている。

正しいことを錦の御旗にして、
「これ、違ってますけど」ということ、
揚げ足取りが、何を生み出すんだろう。

何も生まないよ、と思うのだ。
誰の得にもならんのじゃないか、と。

正しいことがすべてじゃない。
楽しく、幸せな関係性を築いていくこと
より大切な正しさなんてない。

揚げ足取りより、思いやり。
相手が何を言いたいのか、伝えたいのか。
そのことに心を向け、受け取る方に力を
注ぎたい。