まわり道の効能 ~すべては完璧なのだ~

物事がスムースに進む。
人はみな、
これを望むのかもしれない。
私もそう。

なるべく無駄がないよう、
なるべく遠まわりしないよう、
効率的に合理的に進めていく。

それが
最も良いと思っているから。

多くの人がそれを求めている
限り、世の中的にも、
それを重視して行動することは
避けられない。

だけど、
うまくいかないことがある。
というか、そういうことの方が
多い。

今思うのは、
うまくいかないことが多いから
人は成長するのだということ。

なかなか思い通りに進まないから
考える。

どう考えても困難なのに
自分の感情は「行け!」という。
なぜ自分はこの感情を抱くのか。
それを考える。

何度も自分に問いかけ、
深いところにある自分の本心に
気づき、それを実現すべく、
考える。

考えた末に行動する。

そこから、
「うまくいかなかったのは、
これを知るためだったのか。」
ということに気づけるのだ。

「これ」は人それぞれ違う。

きっとあなたにも思い当たる
「これ」があることだろう。

その必要性を、
どれだけ大事かと言うことを、
思い知るため。

一見まわり道のように感じた
過程もすべてそう。

すべては完璧なのだ。

—–

過去を振り返る時、
その意味付けは「今」または
「未来」からもできる。

幸せな「今」や「未来」から
その出来事を思い出すと、
それは間違いなく
「幸せな過去」となる。

だから先に意味づけてしまう。

困難で、
苦しくつらいことがあっても、
これは幸せな未来からみたら
「幸せな出来事」なのだと。

もちろん、渦中にいる時は
到底そうは思えなかったり、
しばらくは思えない、という
状況だったりもするだろう。

なに言ってるの?ってなものだ。
うるせーよ、と毒づきたくなり、
心を閉ざしてしまうかもしれない。

そういう時期があってもいい。
飽きるほどその感情に浸って
感じきったら、
少し元気が出てきたら、先に
そう意味づけてみてはどうだろう。

すると、少しは展望が、
真っ暗だと思っていたその先に
一筋の光が、見えてくる気が
するのだ。

——

なかなか思うように物事が進まず、
しんどいなーと思っているなら、
まわり道してる間、
できることに目を向けたり、
行動したり、あるいはしなかったり、
を実行してみるといい。

道端に咲く花を見て、
心地良い風に吹かれ、
まだ見ぬ未来へ思いを馳せる。
(とはいえ本当は知っている未来)

“妄想族”の私はよく
「こうなって、ああなったら、
どうする?どうするよー!!
嬉しすぎてニヤけるよね。」とか
「そうそう、
そして私がこうなったら、
次はさー。たまらんねー♪」

・・などと、まだ見ぬ未来を、
楽しくて幸せで仕方ない未来を
想像して感情を先に味わい、
文字通り、ニヤけている。

感情を味わうってワクワクするし、
無駄なマイナスにとらわれなくて
すむ。難しいときもあるけれど。
それでも。
意識して、アホになるのだ。
あなたも”妄想族”になろう(笑)

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まわり道に、
ほいっと追い込まれることも、
何かからの贈り物。

しょうがないから楽しんでやるかー
くらいの気持ちで、
動揺したとしても、あたかも
分かっていたかのように、
「そう来たかー。でもうまくいくし。」
と、心の中でつぶやき、余裕を持って、
まわり道を堪能したい。

まわり道を行けば、
たどり着いた未来には
今より成長した自分がいる。

それがまわり道の効能。
すべては完璧なのだ。

だから、大丈夫。大丈夫。。